こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
南九州の国産鶏肉をふんだんに使用したウェットタイプのドッグフード「霧島鶏」。
「霧島鶏」以外にも様々なドッグフードを販売しているイースターですが今回のドッグフードの中身はどうなっているのでしょうか・・・。
原材料や成分を良質なドッグフードとして条件を満たせているか辛口評価したいと思います。また記事の後半には口コミや評判も検証していきます。
リニューアルされた愛情物語「霧島鶏」とは？
| 商品名 | 愛情物語「霧島鶏」 |
|---|---|
| 種類 | レトルト・ウェットフード |
| 参考価格（税抜） | 238円（単品購入時/amazon参考価格） |
| 対応犬種/年齢 | 全犬種用/成犬用 |
| 内容量 | 210g |
| 生産国 | 日本 |
| 備考 | 70g×3パック入り |
主な特徴は以下の「３つ」です。
- 南九州の鶏肉
- 複数のささみを使用
- 健康維持に配慮
南九州の大地で育てた鶏肉をふんだんに使用することによって食いつきを促進させます。噛み心地と味の違う鶏ササミをたくさん使用することで味を楽しめるように仕上げました。
健康維持のために心臓病の一部改善や不整脈抑制、ボケ防止など様々な効果が期待できるDHA、EPAも配合。消化不良や吐き気の改善などの効果が期待できるカモミールも配合しているので病気予防にいいかもしれません。
鶏肉にこだわりをもって作り、健康維持も出来るようになっているそうですが中身はどうなのでしょうか。次に実際に原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析！
「原材料と成分」を確認してみましょう。危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料から！
肉類(鶏胸肉・ささみ)、でん粉類(タピオカ澱粉)、油脂類(精製魚油(DHA&EPA源))、カミツレ抽出物(カモミール)
次に保証成分をチェック！
粗たん白質１２．０％以上 粗脂肪２．０％以上 粗繊維０．１％以下 粗灰分１．４％以下 水分８４．５％以下
独自基準「良質なドッグフードの６つの条件」で検証！
当サイトで推奨している「安全で良質なドッグフードを見極める６つの条件」を満たしているか検証してみましょう。
【条件①】100%無添加なのか？
危険な添加物(BHAやBHTなど)は使われていませんでした。また着色料や香料も使用されていないので安心です。
保存料として使用されているのは「カモミール」は天然成分なので安全です。カモミールは犬のお腹の張りや吐き気の改善に期待できます。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は？
使われている肉類は鶏胸肉とささみでした。犬にとって、鶏肉は肉類の中で１番アレルギーが出やすいものなので注意が必要です。アレルギーでないのであれば安全なものを使用していると言えます。
ただ少しだけ付け足すと含まれている量のパーセンテージを書いていて欲しかったです。
【条件③】穀物類への対応は？
原材料を見てみると穀類は一切使用されていないグレインフリーでした。
犬にとって穀類は消化不良やアレルギーになる危険性を持っているのでグレインフリーというのは安心して与えることが出来ます。
【条件④】良質な油（脂肪分）を使用しているか？
使われている油脂類は「精製魚油(DHA･EPA源)」でした。危険性はありませんが使用している魚の名前が曖昧なので表記しておいてほしかったです。
DHAやEPAは犬に老犬によるボケの防止や、キレイな毛並みや皮膚の維持、視力の改善などの効果も期待できると言われています。
【条件⑤】人間が食べる高品質な原材料（ヒューマングレード）が使用されているか？
公式サイトを確認してみたところ、ヒューマングレードのものを使用しているという記載はありませんでした。
使われている原材料が少ないだけに一つ一つが信用出来るような管理をしてほしいところです。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか？
公式サイトを確認してみたとこ、製造工程の中に「検品している」と記載されていました。よって品質チェックは行われてると判断できます。
【結論】霧島鶏を辛口評価してみた結果・・・
それでは「霧島鶏」の総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★・・・ ２ツ星
（５段階評価中）
総合評価してみた結果『★★・・・（２ツ星）』だということがわかりました。
アレルギーの原因になりやすい穀類は使われていないということ、主原料の肉類は鶏肉のみの一種類なのでアレルギーになった場合特定がしやすくなっているので評価が出来ます。
危険な原材料は使用されていないのになぜこの評価なのかというと「ささみ」の使用が関係しています。ささみの栄養価は高いのですが、犬にとって非常に嗜好性が強い原材料です。
嗜好性が強いと普段与えているドライフードを食べなくなったりするので、ドッグフードの切り替えがかなり難しくなります。この理由からマイナス評価をしています。
また霧島鶏はウェットフードなので、さらにドライフードに比べて嗜好性が高くなりがちです。嗜好性にメリットもあるのですが、逆にデメリットになる部分も多いので評価が分かれるところです。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう！悪評はあるのか？
実際の口コミや評判を参考にして見てみましょう。
薬を併用しているのであんかけにまぶすとまずあんかけの汁をなめとってしまうほど大好きです。なのでお薬をあげるのも楽なので助かります。
＜口コミ＆評判 ユーザー１＞
お安く買えてありがたいです！ただ、うちの子は飽きてきたのか食い付き微妙になってきました。。。むしろドライフード嫌いなので、これのお肉のとこだけ食べてあとは残したり。。。
＜口コミ＆評判 ユーザー２＞
この愛情物語は ささみ中心であんかけ風にできており 無添加なのでとても安心してあげられます。今 服薬中なので大変重宝しておりますし、ワンちゃんもこのパックを開けると匂いをかぎに膝に手をついてクンクンして催促します。
リピーターです。＜口コミ＆評判 ユーザー３＞
無添加であんかけ風にできており鶏がらベースで作られているため最後の最後まで舐め尽します。あんかけのスープの匂いが強いためポケットピルを混ぜても粉薬を混ぜてもペロリです。治るまでリピートします。
＜口コミ＆評判 ユーザー４＞
ササミ大好きな我が家の老犬。大満足の食べっぷりでした。
＜口コミ＆評判 ユーザー５＞
嗜好性の高さとウェットフード特有の混ざりやすさを利用して「薬を混ぜて与えている」という飼い主さんも見受けられました。
味に飽きてきた愛犬に苦労している飼い主さんもいるようなので重宝できるかもしれませんが、与えすぎに注意したいですね。
【まとめ】
以上、鶏肉にこだわったという霧島鶏の原材料や成分を徹底解析してみました。その結果、残念ながら『★★・・・（２ツ星）』だとわかりました。
検証してみるわかったのは「安全性はあるが毎日与えたくはないドッグフード」だということです。
理由は上記でも記載しましたが「嗜好性の強さ」です。病気になって食事の変更を余儀なくされたり、ペットホテルに宿泊する際など、イザというときのドッグフードの切り替えが難しくなるかもしれません。
私としては、口コミでもあるように薬を飲ませたい時や、たまにのおやつの際に与える程度がいいと思います。
