こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
日本犬の健康維持と正しい発育に必要な栄養をバランスよく配合。栄養価、嗜好性、安全性を追求した理想のフードです。というキャッチコピーで販売されているドッグフード「日本犬」。
日本独特の風土で生まれ育った伝統ある日本犬に合わせたというドッグフード「日本犬」の中身や実態はどうなのでしょうか…。
今回も厳しく商品の広告に書いてある良い内容などは一切無視して、原材料や成分を辛口評価したいと思います。その後、口コミや評判も検証していきたいと思います。
ドッグフード「日本犬」とは?
商品名 | 日本犬 |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 700円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | 全犬種用/全成長段階対応 |
内容量 | 2.5kg |
生産国 | 日本 |
備考 | 無着色 |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- ガリガリ食べる大型粒
- くぼみのある形
- 牛肉味・お魚味
身体の大きい日本犬に合わせて特殊な形状に加工することによってガリガリと食べる事が出来るようになっているので食いつきを促します。さらに噛み応えがあるので健康な歯の維持が狙えます。
くぼみのある形にすることによって、他のレトルトタイプのドッグフードと混ぜやすくなっています。牛肉味・お魚味を採用する事によって愛犬の食いつきを良くします。
噛み応えや味にこだわって食いつきは良さそうな感じがしますが中身のほうはどうなんでしょうか?では次に、実際に原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
安全なドッグフードを選ぶ上で欠かせない「原材料と成分」を確認してみましょう。原材料と成分で、危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料から!
糟糠類(米糠、グルテンフィード、大麦糠、小麦ふすま)、豆類(脱脂大豆、乾燥おから)、穀類(小麦粉)、肉類(チキンミール、フェザーミール)、油脂類(動物性油脂、精製魚油(DHA・EPA源)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュソリュブル、かつお・まぐろエキス、乾燥じゃこ)、その他(酵母エキス、殺菌処理乳酸菌、酵母抽出物(ヌクレオチド源))、藻類(ケルプミール)、糖類(オリゴ糖)、ミネラル類(炭酸カルシウム、食塩、未焼成卵殻カルシウム、第二リン酸カルシウム、硫酸亜鉛、ヨウ素酸カルシウム、硫酸銅)、香料(ガーリックオイル)、ビタミン類(コリン、E、パントテン酸、B2、A、ビオチン、B12、D3)
次に保証成分をチェック!
粗たん白質…23.0%以上、粗脂肪…8.0%以上、粗繊維…5.5%以下、粗灰分…9.0%以下、水分…10.0%以下、カルシウム…1.0%以上、リン…0.8%以上、ナトリウム…0.3%以上、ビタミンA…5,000IU/kg以上、ビタミンE…100IU/kg以上、ビタミンB1…1.0mg/kg以上、ビタミンB2…2.2mg/kg以上、代謝エネルギー…320kcal以上/100g
独自基準の「良質なドッグフードの6つの条件」で検証!
分析した原材料と成分をもとに、当サイトでおすすめしている「安全で良質なドッグフードを見極める6つの条件」を満たしているか検証してみましょう。
【条件①】100%無添加なのか?
特に分かりやすく目立って危険な酸化防止剤(BHA・BHT)や合成着色料・保存料などは使われておらず、100パーセント無添加と言いたいのですが香料が使われています。
ガーリックオイルは犬にとってグレーで与えると中毒を起こす可能性があると言われていたり、逆にコレステロールの低下など健康に良いとも言われています。私としてはそこまでリスクを冒して与える必要はないと思うので危険とさせていただきました。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
肉類のところを見てみると「チキンミール」・「フェザーミール」と書かれています。○○ミールというのはどの状態でどこの部位を使っているのか不明で非常に危険性があります。
その中でも一番注目して欲しいのが「フェザーミール」です。フェザー・・・羽根ですよ?これを人間ですら食べれないのに犬に与えるなんて考えられません。
【条件③】「穀物類」への対応は?
主原料は「米ぬか」となっています。また3番目にも穀類が使用され、多く含まれています。犬にとって穀類というのは消化不良を起こす危険性があります。
使われている物も米と小麦粉と犬にとってアレルギーが発症しやすいもので最悪です。なので穀類の対応は出来ていません。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使われている油は「動物性油脂」や「精製魚油」が使われています。精製魚油は血液をサラサラにする効果があり、医療でも使われているので安全性はあります。
しかし動物性油脂のほうが問題で〇〇ミールと同じでどのような状態だったか、どの部分だったか不明のものが使われています。なので全て良質な油を使っているとは言えません。
【条件⑤】人間が食べられるほど高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
人間が食べても大丈夫なもの、ヒューマングレードを使われている場合ホームページに記載されているものなんですが書かれていませんでした。
また原材料を見ても「フェザーミール」や「動物性油脂」が使用されており、とてもじゃないですけど人間が食べても大丈夫なものは使われていません。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
こちらもヒューマングレード同様、製造工程は公開しているものの品質チェックをしていることは書かれていませんでした。
【結論】「日本犬」を辛口評価してみた結果・・・
それではドッグフード「日本犬」の総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★・・・・ 1ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★・・・・(1ツ星)』だということがわかりました。精製魚油のような良い物も入っていますが、主原料は米ぬかと犬にとって良くありません。
またその他にも使われているのが「フェザーミール」や「チキンミール」、「動物性油脂」などを初めとした何が使われているか不明な物や、アレルギー発症の可能性がある米ぬかと小麦粉と使われているものが酷く、いくら良いものが使われていようと台無しです。
なので、このドッグフードが良い!!と余程のこだわりがないかぎり、あまりオススメできるドッグフードとは言えません。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか・・・
実際に購入している愛犬家の方の「口コミ」や「評判」を見てみましょう。購入前の参考になるものを集めてみました^^
「フェザーミール」が何物か、ちゃんと調べたら、自分の犬に食べさせたい人はいないと思います。「日本犬」「柴専用」など、いかにもその犬種に合ったようなネーミングをすれば売れるという企業姿勢がありえませんが、ちょっと調べればわかるのに調べない、ドッグフードなんて安いもの、食いつけばいいと考えて粗悪なものを買う消費者がいるから作るのです。キロ1000円以下のドッグフードは淘汰されてしかるべきです
<口コミ&評判 ユーザー1>
まず気に入ってくれた事が一番嬉しい。カリカリ食べてくれた事は言うことなしでした。お値段も激安満足です。やはり日本犬用なのでそういう安心感があります。
<口コミ&評判 ユーザー2>
秋田犬用に購入しています、よく食べます。
<口コミ&評判 ユーザー3>
お皿に入れて「よし!」って言っても即喰い付きに行きません。とりあえず食べていますが、もう買いません。
<口コミ&評判 ユーザー4>
専用エサの方がたくさん食べるような気がします。
<口コミ&評判 ユーザー5>
口コミをまとめてみると、一部のワンちゃんは渋々ながら食べていますが、おおむね食いつきは良いと言う飼い主さんがたくさんいました。
ただそのなかでもやはり「フェザーミール」などの危険な原材料に疑問を抱く飼い主さんもいました。
【まとめ】
以上、原材料や成分を解析した上で、「良質なドッグフードの6つの条件」を満たすかどうか徹底検証してみました。
その結果、残念ながら『★・・・・(1ツ星)』だとわかりました。
最初に思ったことは噛み応えなどはこだわっているようですが、原材料にはこだわっている様子はないドッグフードだと思いました。
肉とお魚味というわりには良い肉が使われておらず、また1番多く含まれていませんでした。正直、米ぬかを使用している時点で品質は高くないと思いました。
日本犬に合わせたドッグフードと書かれていまいたが、特別そんな印象は受けませんでした。