こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
私たちの大切な家族である愛犬が毎日おいしそうにドッグフードを食べていますよね?
しかし、2007年に起こってはいけないドッグフードによるリコール(回収)と犬の大量死事件が起こりました。
この事件は「世界で起こった最も悲惨で歴史的なリコール事件」だと言われています。その理由は、全世界で3万9000匹にものぼる犬と猫が死亡したからです。
「病気や死亡したペットの実際の数はそれ以上にものぼり、正確な数値はわからない」とメディアが報道したほどです。
つまり、このドッグフードによって影響を受けた犬や猫は「数十万匹にものぼる」と言われているのです。
最も悲惨で歴史的なリコール事件
この事件の発端は、中国の会社が製造した小麦グルテンを含むウェットフードを食べて問題が発生しました。
この事件でカナダにあるメニュー・フーズ社が動物実験を行った結果、そのドッグフードによって病気や死亡するという事実が発覚したため、全てのドッグフードのリコールを開始しました。
そしてまもなく、腎不全によりペットが大量に死んだという報道が全世界を駆け巡ったのです。
メニュー・フーズ社とは一体?
このメニュー・フーズ社は、ペットフードメーカーの超大手企業です。北米では、ペットフード業界のNo.1企業になりましたが、2010年にシモンズペットフードによって買収されました。
みなさんもたぶんメニュー・フーズ社から販売されているドッグフードは知っていると思います。
例えば、「ニュートロン」「アイムス」「ユーカヌバ」など、有名ブランド多数を含むドッグフード64ブランド、キャットフード67ブランドにも及ぶペットフードを販売していた大企業です。
リコールと大量死事件が起こった原因は?
その原因は、ペットフードの中に実験ラット用の毒物であるアミノプリテン、プラスチック前駆体であるメラミン、および水泳プールの塩素を安定させるためのシアヌル酸という汚染物質が入っていたことによるものでした。
それぞれ単体では、毒物性としては弱いものだったのですが、これらが混在することによって急速に毒物としての化学反応を起こす「危険な物質」に変化します。
その結果、食欲不振や無気力、気分の落ち込み、吐き気、下痢、突然の喉の渇き、頻尿など腎臓の機能を阻害し、そして腎不全を引き起こしてしまうのです。
そもそもなぜ、リコールと大量事件が起こってしまったのか?
この原因となる化学物質小麦メラミンを含む汚染された原材料が、ペットフードに使われるまでの流れを見ればすべてが分かります。
その一連の流れは、「中国の生産会社 → 輸入会社(アメリカ) → 製造会社(メーカーからの委託)」というのが主流でした。
つまり、その汚染された化学物質(原材料)を故意に展開して販売したのは「中国の業者」だったのです。
しかし、事の発端は中国の業者ですが、ペットフードの大手ブランドが同じ製造会社に委託して、自社製品に使われる原材料を全く管理できていなかったという問題も浮き彫りになりました。
さらにこの問題を把握できず、検査もせずに販売した企業が「アメリカNo.1企業超大手ペットフード企業メニュー・フーズ社」だということが浮き彫りになりました。
このドッグフードは日本にも輸入されていた・・・
もちろん、日本にもこの汚染されたドッグフードは輸入されていました。
この汚染されたドッグフードによって、犬の体がどれだけ傷つけられたかは把握できません。
脅かすわけではありませんが、先ほどご紹介した「食欲不振や無気力、気分の落ち込み、吐き気、下痢、突然の喉の渇き、頻尿」の症状は、普段私たちが目にしているかもしれない症状ですよね。
ということは、普段愛犬に与えているドッグフードにも、少なからずこのような症状を起こす危険な原材料が混ぜられている可能性もあるということです。
ただ、急速に体調が変化するということはなく、徐々に私たちの愛犬の腎臓の機能を蝕んでいるかもしれないのです。
もし、あなたの愛犬が「食欲不振や無気力、気分の落ち込み、吐き気、下痢、突然の喉の渇き、頻尿」など腎不全の兆候があるなら、今食べているドッグフードが原因かもしれませんよ。