こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
みなさん「狂牛病(BSE)」って知っていますよね。たぶん「牛丼の事件」という印象が強いのではないでしょうか。実はこの狂牛病(BSE)はドッグフードと深い関係性があります。
これは愛犬家として見過ごすことのできない大問題です。そのことについてこれから詳しく解説していきます。
狂牛病(BSE)の問題とは?
狂牛病(BSE)は最初の症例がイギリスで発生しました。それは1985年です。
最初はごく少数の感染でしたが、その数はわずか10年で「15万頭」にまで達したと言われています。
狂牛病(BSE)を発症するまでにはいくつかの過程があるのですが、その過程がアメリカの飼料のあり方と類似しているんです。
どういうことかというと、アメリカには数多くのレンダリング工場があります。そこでは家畜の脳や脊髄、その他内臓などを含め、全てのものを大きなミキサーにかけて粉々に砕きます。
その中には、病気の疑いがある死骸も含まれていました。
なぜこれが問題かというと、アメリカでは「ミンク」という動物が7000頭以上も狂牛病と同じような症状で死亡したという事件がありました。
そのミンクはレンダリング工場で処理されて牛の飼料として使われていました。この飼料を食べて感染した牛は全て死にました。しかし、このような感染したミンクや牛をきちんと焼却していない限り、この病気は存在し続けると言われています。
もう手遅れな状態にまで陥っていた・・・
この狂牛病(BSE)を引き起こす病原体が、すでにアメリカ国内の少なくとも数種類の動物に広がっているという事実があります。
その証拠に、狂牛病と関連している可能性が排除できないケースで動物が死んでいたからです。
人が食べるものにも感染が拡がる恐ろしい「狂牛病」
今まで何度も「人間が食べるものより粗悪な素材を使ったものがドッグフード」だとご説明してきました。
基本的に人間が食べれないと判断したものを、ドッグフードに再利用しています。
しかし、今回の狂牛病は”人間が食べると危険性がある”として全て回収されました。当然、私たち人間より体が小さく弱い愛犬が食べるのはもっと危険なのは言うまでもありません。
狂牛病(BSE)問題を思い出してください。
狂牛病(BSE)問題の時は、アメリカ産の肉を食べることすら禁止になりました。
もちろん、私たち人間は牛の脳や脊髄、内臓をそのまま食べることはありません。しかし、愛犬はそれれが全て混ぜられたドッグフードを食べていたのです。
アメリカは広大でどこでどのような事件が起こっているかを全て把握しきれていません。もしかしたら今後も狂牛病(BSE)が蔓延する可能性はあります。
その時に、真っ先に被害に遭うのが私たちの大切な家族の一員である愛犬だということです。