こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
2000年にイタリアで生まれたドッグフード「アルモネイチャー」。ヨーロッパでは人気のあるブランドとして期待ができそうです。
使用している原材料は非常にシンプルになっているようで、1つ1つの原材料の品質が大切になってきますが、その中身(原材料や成分)はどうなのでしょうか・・・。
ヨーロッパでは人気だそうですが、厳しく原材料や成分や口コミなどを解析していき、最後に辛口評価をしていきます。ドッグフード選びの参考にどうぞ。
イタリアを拠点に世界30カ国で販売されている「アルモネイチャー」とは?
商品名 | アルモネイチャー |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 3,888円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | 小型犬用/成犬用 |
内容量 | 2kg |
生産国 | イギリス |
備考 | 特になし |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- 安全性の高い肉・魚が主原料
- 複数の肉類を配合
- 消化性に優れたドッグフード
主原料になるところに必ず肉や魚が来るようになっています。また使用している肉と魚は抗生物質などの危険なものが使用されていない新鮮な原材料となっています。
複数の肉類を配合することによって様々なところから栄養源が得られ、愛犬の健康維持が出来るように配慮されています。特定の物だけを使わず、様々な穀類をより自然な形で摂取し、消化酵素の働きを助けます。
肉類を主原料とし、使っている材料全てにこだわりがあるようですが実際に原材料に使用しているのはどのようなものでしょうか。
原材料と成分を徹底分析!
原材料の中で危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料から!
肉類53%(新鮮なラム肉26%、ビーフ・ポーク)、シリアル(米14%、大麦、オートミール)、植物性タンパク質(大豆たんぱく)、野菜類(ルーサン、テンサイパルプからとれる食物繊維・ミネラル・ビタミン等)、鶏脂肪、酵母、ミネラル類、マンナンオリゴ糖(MOS)、フラクトオリゴ糖(FOS)
次に保証成分をチェック!
粗タンパク質(最小)24%、粗ファイバー(最大)3.5%、粗脂肪(最小)14%、粗灰分(最大)9%、水分(最大)8.5%
独自基準「良質なドッグフードの6つの条件」で検証!
当サイトでおすすめしている「安全で良質なドッグフードを見極める6つの条件」を満たせているか見ましょう。
【条件①】100%無添加なのか?
原材料を見てみると危険な添加物は使われていませんでした。
公式でも添加物には気をつけているようで、犬にとって不要な人工風味や化学保存料がつかっていないと記載されていました。よって添加物による危険性はないと言えます。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
原材料を見ると、肉類は主原料となっていました。品質も低品質なミール系を使用していないので悪くはありません。
使われている肉類の量が具体的にパーセント表示されていることも更に評価が出来ます。ただ出来ればアレルギーの特定をしやすくするために使われている肉類は1種類が望ましいです。
【条件③】「穀物類」への対応は?
使われている穀類は米と大麦、オートミールでした。
大麦とオートミールは米に比べてアレルギーや消化不良にはなりにくいのですが含まれている量が分からないので、ならない可能性はゼロではありません。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使われている油は「植物性油脂」で犬に危険性はないと言いたいですが、使われているのが「大豆たんぱく」でした。
「大豆」というのは栄養があって良いのですが、たくさん摂りすぎるとワンちゃんは皮膚疾患や下痢・消化不良を引き起こす可能性があります。
【条件⑤】人間が食べられるほど高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
公式サイトの商品ページを確認してみたところ、ヒューマングレード(人が食べても大丈夫なもの)の記載はありませんでした。
なので新鮮な原材料を使用していると書かれていても品質の信憑性に欠けます。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
公式サイトを確認してみたところ、製造されている場所や工場が記載されていませんでした。本来であれば品質管理や原材料のトレーサビリティなどが出来ていて欲しいところです。
結果、製造前の品質チェックは行っていないと判断しました。
【結論】アルモネイチャーを辛口評価してみた結果・・・
それではアルモネイチャーの総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★・・・ 2ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★・・・(2ツ星)』だということがわかりました。こだわっているという肉類に関しては主原料に使用し内容も量も具体的に書かれていたのでここは素直に評価が出来ます。
ただ残念ながら使われている穀類と油脂類は正直避けたいものです。穀類はアレルギーになりやすい「米」が主原料ほどではないですが多く含まれていますし、ドッグフードの要とも言える油脂類に「大豆」が使われているので避けたいものだと思いました。
世界で一番初めに100パーセントナチュラルドッグフードを作った会社だということで期待していましたが残念な結果となりました。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか・・・
実際にこのドッグフードを愛用している愛犬家の方の「口コミ」や「評判」を見てみましょう。
匂いも特になく小粒が好きなのでセミモイストフードと交互に少しずつ与えたら食べてくれたので美味しかったんだと思います。
<口コミ&評判 ユーザー1>
評判がよいので、今回はお試し購入です。食いつきバツグン! ドライの給餌量のみならず、ドライとウェット併用のときの給餌量の目安も公開されているのが便利ですね。
<口コミ&評判 ユーザー2>
すっごく食い付きが良いです。お試し出来て良かったですが、お高いですね。
<口コミ&評判 ユーザー3>
相変わらず食い付き良いです♪メインにしてる他のフードに これを混ぜると、だいたい間食してくれます♪
<口コミ&評判 ユーザー4>
他のフード(グレインフリーのフード)と混ぜてあげてますが、アルモネイチャーを食べるようになってからウンチの量が増えました…穀物が入ってるので そうだろなとは思ってましたが(^^;
<口コミ&評判 ユーザー5>
日本での知名度があまりないからか口コミ数が他と比べてかなり少なかったです。その少ない中でも穀類の危険性を知っている飼い主さんもいました。
品質の良い肉類が主原料ということで「食いつきが良かった」という声も多かったです。
【まとめ】
以上、アルモネイチャーの原材料や成分を徹底検証してみました。その結果、残念ながら『★★・・・(2ツ星)』ドッグフードだとわかりました。
まとめてみると「肉類が主原料というのは高評価だた、他の原材料に不安要素があるドッグフード」だとわかりました。
正直、原材料のわりには値段が高く、この価格なら肉類が主原料でもっと品質が高い原材料を使用したものも販売されています。(※詳しくはこちら)
もっと安心な原材料を使用したドッグフードは他にもたくさんあります。そちらも検討してみてはいかがですか。