こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
それぞれの犬種の特性を追求し、栄養だけでなく粒の形もこだわったというドッグフード「ロイヤルカナン」。
ネット通販では人気上位、ペットショップやホームセンターでも販売されているドッグフード「ロイヤルカナン」はその人気に見合った商品なのでしょうか…。
商品の広告に書いてある良い内容は一切無視して厳しく原材料や口コミや評判を辛口評価したいと思います。
数ある犬種別フードのなかで今回は「プードル専用」のものを評価したいと思います。(※基本的な原材料や成分は変わらないので犬種が違っても同じ評価になります。)
売り上げ人気上位の「ロイヤルカナン」とは?
商品名 | ロイヤルカナン |
---|---|
種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 3,779円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | プードル用/成犬用 |
内容量 | 3kg |
生産国 | フランス |
備考 | プードル成犬用(生後10ヵ月齢以上) |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- 皮膚、被毛の健康維持
- 歯の健康維持
- 筋肉の健康維持
毛を維持するためにγ-リノレン酸を豊富に含む油を使用しています。これによってプードルのふんわりとした毛を維持できそうです。
また、歯の健康のためにホワイトニングを配合しています。歯石や歯垢が付着しないようにプードルの口に合わせ粒の形状を工夫しているところも印象的です。
健康に関しては、タンパク質の配合量を調整し、理想的な筋肉量を目指せるようです。プードルの特徴に合わせて工夫されているようですが、ここからは実際の原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
原材料の中で危険だと判断したものは赤色で表示しています。今後ドッグフードを選ぶときに参考にしてください。
まずは原材料から!
とうもろこし、家禽*ミート、植物性分離タンパク**、動物性脂肪、米、とうもろこし粉、コーングルテン、加水分解動物性タンパク、ビートパルプ、大豆油、魚油、酵母、植物性繊維、フラクトオリゴ糖、ルリチシャ油、緑茶・ブドウ抽出物(ポリフェノール源)、加水分解甲殻類(グルコサミン源)、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、加水分解軟骨(コンドロイチン硫酸源)、アミノ酸類(L-リジン、DL-メチオニン、タウリン、L-シスチン、L-チロシン、L-カルニチン)、ポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、ミネラル類(K、Cl、Ca、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、イノシトール、E、ナイアシン、C、パントテン酸カルシウム、B6、B2、B1、葉酸、ビオチン、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)
次に保証成分をチェック!
たんぱく質 28.0 %以上脂質 17.0 %以上粗繊維 3.0 %以下灰分 5.8 %以下水分 10.5 %以下食物繊維 8.0 %
ビタミン(1kg中)A 31,000 IUD3 800 IUE 600 mg
カロリー含有量
(代謝エネルギー) 407 kcal/100g
独自基準「良質なドッグフードの6つの条件」で検証!
原材料と成分をもとに、「安全で良質なドッグフードを見極める6つの条件」を満たせているか検証していきましょう。
【条件①】100%無添加なのか?
ドッグフードは酸化がしやすいので酸化防止剤を使う事は仕方がありませんが、今回使われている「BHA」と「没食子酸プロピル」はどちらも発ガン性の危険性を持っています。
特に危険なのが「没食子酸プロピル」です。これは人間でも200g~300gを摂取すると死ぬと言われています。人間でこれだけで死ぬのでワンちゃんの身体で考えると・・・
100%無添加ドッグフードとは言えず、かなり危険性が高いとも言えます。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
肉類で使われているのは「家禽ミール」です。家禽というのは食用に育てられた鳥などの動物の事を言います。
なぜこれが危険かというと、家禽の後に書いているミールが問題になります。このミールは美味しいところを取って残った内臓やくず等が使われています。
このドッグフードに使われている鶏の種類は七面鳥ですが、栄養素もそこまで期待はできません。もしかしたら消化吸収に影響があるかもしれないからです。
【条件③】「穀物類」への対応は?
穀類の「とうもろこし」が一番多く含まれています。
犬にとって穀類というのは消化不良やアレルギーになる可能性を持っています。本当はグレインフリー(穀物不使用)が理想的です。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
「ルリチシャ油」が使用されているのですが、これは何も問題もありません。ただし、動物性脂肪が問題です。
これは酸化や腐ったお肉から取った油と言われており、製造過程で大量の香料や保存料が使われています。
製造過程での添加物は原材料の表記に載せる必要がないので、どれだけの量が添加されているかわかりません。よって不安要素が多い「動物性脂肪」は避けるべきです。
【条件⑤】人間が食べる高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
公式サイトを確認したところ、原材料の品質や安全性にこだわっているという記載はありましたがヒューマングレードの原材料を使用しているという記載はありませんでした。
品質や安全性にこだわっているそうですが、少し信憑性に欠ける気がしました。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
原材料の調達から配送に至るまで全ての工程で品質や安全性チェックがされていると書かれていました。品質チェックは完璧に行われているので安心ですね。
【結論】ロイヤルカナンを辛口評価してみた結果・・・
ロイヤルカナンの総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★・・・・ 1ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★・・・・(1ツ星)』だということがわかりました。品質チェックや特徴でも紹介したとおり実際に犬の身体に良いものも入っていましたが残念な結果となりました。
添加物で酸化防止に使われている「BHA」「没食子酸プロピル」といった発がん性のあるものが使われていたり、生活習慣病になる可能性がある「動物性脂肪」の配合と、全てが無駄になるほど低品質なものも使用されていました。
犬の特徴に合わせたフードということでしたが、原材料を見る限り他の犬種のドッグフードとなんら変わりない品質だと感じました。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか?
実際に買った方の口コミや評判を見て、どのような評価をしているのか参考にしていってください。
初めて飼ったワンちゃんにプードル専用のフードと思いこれにした。涙やけが凄く真っ黒になってしまった。知らずに2年もあげ続けて・・・。脂?油?とにかく触るとてがギタギタになるくらいでした。これをやめてブリーダーから紹介された同じロイヤルカナンだが、別の物に変更した。
<口コミ&評判 ユーザー1>
ロイヤルカナン 犬用ドライフードよく食べてくれています。栄養バランスも良いみたいです。
<口コミ&評判 ユーザー2>
ソルビン酸が入っています。犬の食べはいいですが、知らずにずいぶん長い間食べさせていました。
<口コミ&評判 ユーザー3>
ロイヤルカナン以外あげた事が無いので、比較は出来ませんが、新しい袋を開けた時の喜び方は、ずっと変わりません。これからも、使い続けます。
<口コミ&評判 ユーザー4>
ロイヤルカナンは、食いつきが良く、気に入っています。しかし脂質17パーセントと、多いことや酸化防止剤(BHA)が、気になります。アレルギーの心配もありますが、しばらく与えてみたい。
<口コミ&評判 ユーザー5>
良い意見は「食いつきが良かった」「袋を開けたとき喜んでいる」など、犬の食いつきに関しての口コミが多かったです。
悪い意見では「涙やけが黒くなった」などがありました。その他にも原材料を気にしながら与えている飼い主さんもいるようですね
【まとめ】
以上、ロイヤルカナンの原材料や成分を徹底検証してみました。その結果、残念ながら『★・・・・(1ツ星)』製品だということがわかりました。
原材料をまとめてみると「穀類を主原料にした添加物が怖いドッグフード」だということが分かりました。口コミでも添加物を気にしている飼い主さんも居ましたね。
正直獣医学や動物栄養学を基に作り出されたと聞いて期待していましたが、ガッカリでした。
専用フードだからといって、その愛犬にとって必ずしも良いドッグフードだとは限りません。高品質なドッグフードを買いたいならしっかりと原材料を確認しましょう。