こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
日本の会社イースターが販売しているドッグフード「プロステージ」。
獣医師の指導と協力のもと開発されたドッグフードということで品質、栄養どちらも大丈夫そうですが・・・安心して与えることが出来る中身なのでしょうか…。
今回も原材料や保証成分から判断し辛口評価していきたいと思います。また実際に使用した方の口コミや評判も検証していきたいと思います。
PROSTAGE「プロステージ」とは？
| 商品名 | プロステージ(ポーク＆ライス) |
|---|---|
| 種類 | 総合栄養食/ドライフード |
| 参考価格（税抜） | 1,940円（単品購入時/amazon参考価格） |
| 対応犬種/年齢 | 全犬種用/成犬用 |
| 内容量 | 2.4kg |
| 生産国 | 日本 |
| 備考 | 特に無し |
主な特徴は以下の「５つ」です。
- アレルギーに配慮
- 免疫力の維持
- 骨の健康維持
- お腹の健康維持
- 健康な皮膚・毛艶の維持
アレルギーを引き起こしやすい小麦やトウモロコシなどは使用せず、ポークミールと米を使用することによって愛犬のアレルギーに配慮しています。またコレステロール値の上昇の抑制や免疫力の維持の効果などがあるβグルカンを配合しています。
骨粗しょう症を予防し、骨密度を高めてくれる卵殻カルシウムを配合することによって骨の健康維持をします。便秘解消などの整腸作用があるオリゴ糖や乳酸菌を配合されているのでその効果に期待ができます。
アレルギーにも配慮しつつ、愛犬の健康維持が出来るように考えて作られているように思えます。それでは実際に原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析！
ドッグフード選びで欠かせない「原材料と成分」を確認してみましょう。危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料から！
ポークミール、米粉、米糠、ビートパルプ、タピオカ澱粉、動物性油脂、アルファルファミール、鰹粉末、鮪粉末、ビール酵母、植物性油脂、酵母エキス、精製魚油（DHA・EPA源）、アガリクス（β-グルカン源）、ケルプミール、チーズパウダー、オリゴ糖、植物抽出発酵エキス、ゼオライト、ウーロン茶抽出物、殺菌処理乳酸菌、ミネラル類（第二リン酸カルシウム、未焼成卵殻カルシウム、炭酸カルシウム、食塩、塩化カリウム、硫酸亜鉛、ヨウ素酸カルシウム、硫酸銅）、ビタミン類（A、B1、B2、B6、B12、D3、E、K、塩化コリン、D-パントテン酸カルシウム、ニコチン酸、d-ビオチン、葉酸）、アミノ酸類（DL-メチオニン）、香料
次に保証成分をチェック！
粗たん白質24.0%以上、粗脂肪11.0%以上、粗繊維4.0%以下、粗灰分8.5%以下、水分10.0%以下、カルシウム0.9%以上、リン0.7%以上、ナトリウム0.2%以上、ビタミンA:12,000IU/kg以上、ビタミンD:1,100IU/kg以上、ビタミンE:150IU/kg以上、ビタミンB1:3.0mg/kg以上、ビタミンB2:5.0mg/kg以上、代謝エネルギー350kcal以上/100g
独自基準「良質なドッグフードの６つの条件」で検証！
分析した原材料と成分をもとに、「良質なドッグフード」かどうか見てみましょう。
【条件①】100%無添加なのか？
使われている添加物で一番気になったのが「香料」です。「香料」は犬の食事にとって不要なものです。
使われている「香料」は表記だけでは天然か人工か分からず、天然由来の成分ですとまだ安全だと言えますが、人工香料だと犬の身体に負担が大きくかかり危険です。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は？
使われている肉類は「ポークミール」でした。肉類が主原料に来ているというのは最低条件としてクリアしていますが使われているお肉が「○○ミール」と低品質なものでした。
「○○ミール」というのは本来捨てられるような副産物(骨や内臓など)が含まれており、危険だと言えますので、肉類の品質はあまり良くないです。
【条件③】「穀物類」への対応は？
使われている穀類は「米粉」と「米糠」でした。
特徴ではアレルギーに配慮していると記載されていましたが、犬にとって「お米」もアレルギーになる危険性があるので注意が必要です。
また使われている量次第では消化不良になる危険性もありますので、穀類への対応は出来ていません。
【条件④】良質な油（脂肪分）を使用しているか？
使われている主な油は「動物性油脂」と「植物性油脂」でした。「動物性油脂・植物性油脂」ともに何から取れた油か曖昧なのでしっかりと表記をしておいて欲しいところです。
「植物性油脂」は「動物性油脂」に比べて危険な物がほとんどないので安心ですが、動物性油脂は使い古された油を使っている可能性があるので、鮮度や品質に不安があります。
【条件⑤】人間が食べる高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか？
「プロステージ」の公式サイトを確認してみたところ、ヒューマングレードの原材料を使用しているという記載はありませんでした。使われている原材料の品質はそこまで良いとは言えません。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか？
公式サイトを確認してみたところ、製造工程がしっかりと記載されていました。また「品質への取り組み」というところに「ISO9001取得について」と記載がありましたので、工場での品質管理や原材料での管理がしっかり出来ているといえます。
【結論】プロステージを辛口評価してみた結果・・・
それではプロステージの総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★・・・ ２ツ星
（５段階評価中）
総合評価してみた結果『★★・・・（２ツ星）』だということがわかりました。犬に必要な栄養素があまり含まれていない穀類やビートパルプが多く使われていました。
全体的に原材料の品質が低いように思えました。肉類や穀類、油などドッグフードの重要な部分に低品質な原料が多く使われており残念でした。また添加物には天然か人工か不明な「香料」が入っているのも最悪です。
特徴では健康維持が出来ると記載されていましたが、原材料をまとめてみると、その品質の悪さから特徴どおりに健康維持出来るようには思えませんでした。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう！悪評はあるのか・・・
プロステージを与えてみた方の「口コミ」や「評判」を見てみましょう。購入前の参考にもどうぞ。
食べ始めて２ヶ月経ちましたが体の調子良さそうです。
＜口コミ＆評判 ユーザー１＞
なかなか合うフードがなく期待していたのですが、、、うんちがゆるくなったので、様子見ながらあげてます
＜口コミ＆評判 ユーザー２＞
こちらは初めて購入してみましたが、器にいれてもあまり興味を示しませんでした。
＜口コミ＆評判 ユーザー３＞
１０歳のイングリッシュコッカーです。長いことアレルギーで悩んでいましたが、このフードに変えてからすっかり良くなりました。うちの子は運動量が多く、シニアでは痩せてしまうので、アダルトにしました。すごく調子がいいです。
＜口コミ＆評判 ユーザー４＞
うれしそうではありませんが食べてくれます。
＜口コミ＆評判 ユーザー５＞
「食べた」という犬はいますが、正直食いつきは期待出来なさそうです。アレルギーに配慮しているということだけあって身体に合っている犬は実際にアレルギーの改善が出来たようです。
しかし、残念ながら反対に穀類かビートパルプのせいからか消化不良を起こし、お腹を壊した子もいるようです。
【まとめ】
以上、原材料や成分、口コミから「プロステージ」がどのようなドッグフードかだいたいお分かりに頂けたかと思います。
その結果、残念ながら『★★・・・（２ツ星）』製品でした。
まとめてみて「アレルギーへの配慮はされているが、原材料の品質に不安が残るドッグフード」だと分かりました。
価格面は安いようにも思えますが、原材料の品質を考えると高いようにも思えます。消化不良を起こしている子もいるようなので、アレルギー改善を狙ってこのドッグフードを選ぶのは少し違うかなと感じました。
⇒ 【アレルギー】に悩む愛犬におすすめドッグフード厳選３つ！
