こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
動物病院専用フードとして販売されているドッグフード「ドクターズダイエット」。
動物病院の専用フードという事で栄養価はしっかりしてそうですが、原材料や成分を検証し、安心して与えられるのかを辛口評価したいと思います。
また口コミや評判も紹介していきますので、ぜひ読んでくださいね。
Dr’s DIET「ドクターズダイエット」とは?
商品名 | ドクターズダイエット |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 3,551円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | 全犬種用/成犬用 |
内容量 | 3.8kg |
生産国 | 日本 |
備考 | 必ず獣医師の指導の下で与えてください。 |
主な特徴は以下の「4つ」です。
- ミネラルバランスを調整
- グロビゲンPG配合
- 健康な皮膚をサポート
- フラクトオリゴ糖配合
犬の病気の中でも多い「尿路結石」を予防するために、ミネラルのバランスを調整しています。尿pHを元に戻すことができれば尿路結石の予防には最適です。
それ以外にも、歯周病の毒素を中和するγ-リベチンと卵の黄身を粉末乾燥させたグロビゲンPGで粒を覆うことで歯周病を予防します。
また、フラクトオリゴ糖を配合することによって腸内環境をサポートしてくれるので、便秘気味や下痢対策にも期待できます。
「動物病院専用」ということだけあって、主に愛犬の体内の健康に配慮されているようですが・・・その中身はどうなのでしょうか。
ここからは原材料と成分を詳しく見ていきましょう。
原材料と成分を徹底分析!
身体の中の健康に配慮したドッグフードなのか「原材料と成分」を確認してみましょう。危険な原材料は赤色で表示しています。
まずは原材料から!
トウモロコシ、フィッシュミール、コーングルテンミール、ポークミール、おから、動物性油脂、チキンレバーパウダー、全卵粉末、フィッシュエキス、フラクトオリゴ糖、小麦粉、卵黄粉末(グロビゲンPG)、γ-リノレン酸、セレン酵母、マッシュルーム抽出物(シャンピニオンエキス)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK3、ビタミンB1、ビタミンB2、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビオチン、ビタミンC、ビタミンB12、塩化コリン、イノシトール)、ミネラル類(炭酸カルシウム、リン酸、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸鉄、亜鉛アミノ酸複合体、炭酸亜鉛、炭酸マンガン、硫酸銅、ヨウ素酸カルシウム、硫酸コバルト)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
次に保証成分をチェック!
水分10.0%以下、たんぱく質24.0%以上、脂質10.0%以上、粗繊維3.5%以下、粗灰分7.5%以下
独自基準「良質なドッグフードの6つの条件」で検証!
上記の原材料をふまえて、良質なドッグフードかどうか一つ一つ見ていきましょう。
【条件①】100%無添加なのか?
商品のパッケージに合成酸化防止剤・着色料不使用と書かれていた通り、危険な合成添加物は使われていませんでした。
使われている酸化防止剤は「ローズマリー抽出物」と「ミックストコフェロール」でした。これらは天然由来の添加物で愛犬のお腹に掛かる負担が少ないので比較的安全です。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
肉類は「フィッシュミール・ポークミール・チキンレバーパウダー」が使われていました。これらは通常なら捨てられるような部位を使用している可能性があり、品質は保証できません。
また複数のタンパク源が使用されているのでアレルギーになった原因の絞込みが難しくなります。
【条件③】「穀物類」への対応は?
主原料に「トウモロコシ」が使用され、その後に「コーングルテンミール」と、「トウモロコシ」がたくさん使われていました。
犬にとって穀類は上手く消化が出来ず、消化不良になりやいです。また量が多ければ多いほどなる可能性は高まります。
使用されている穀類は特にアレルギーを引き起こしやすいものなので長期間に渡って与えるには不安があります。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使われている油は「動物性油脂」でした。これは何の動物から摂れた油か不透明で鮮度や品質に疑問が残ります。病気や事故で死んでしまった動物の油を再利用しているという話もあるので良質な油を使用しているとは言えません。
【条件⑤】人間が食べられるほど高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
「ドクターズダイエット」の公式サイトは事業統合に伴い閉鎖されているので確認できませんでした。順次商品情報を追加していくとのことなので追加され次第追記したいと思います。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
こちらも同様に情報が追加され次第追記したいと思います。
【結論】「ドクターズダイエット」を辛口評価してみた結果・・・
それでは「ドクターズダイエット」の総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★・・・ 2ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★・・・(2ツ星)』だということがわかりました。特徴のように健康に配慮したものも使用されていましたが、このような評価とさせていただきました。
なぜこの評価にしたかと言いますと、尿路結石など一部の病気への予防は確かに出来ていましたが、穀類によるアレルギーや消化不良への配慮が全く出来ていなかったのが一番の理由です。
他にも本来の食性が肉食であった犬には主原料に肉類が来ていることが望ましいのですが、主原料に穀類が使用されているのも残念でした。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか?
実際に「ドクターズダイエット」を購入した方の口コミを厳選して5つにまとめてみました。今後のドッグフード選びの参考にどうぞ。
愛犬が皮膚アレルギーになり、動物病院でこちらを勧められました。アレルギーが良くなっているのかはまだ分かりませんが、食いつきがとてもよくて助かります。
<口コミ&評判 ユーザー1>
かかりつけの病院でも売っていて、食いつきは良いが…。獣医さんには常々、酸化するのでドライフードは開封後一ヶ月以内に食べるようにと言われています。しかしこの商品の量では、我が家の小型犬には食べ切れません。中身をせめて2つの袋に小分けして欲しいです。
<口コミ&評判 ユーザー2>
動物病院でオススメされていたので、安心して与えています。
<口コミ&評判 ユーザー3>
好きなものと混ぜても、このドックフードだけ選り分けて残します。ドックフードだけ上げると丸1日食べずに我慢します。1週間ほど試しましたが、諦めて捨てました。
<口コミ&評判 ユーザー4>
なかなか食べてくれない愛犬に病院で勧められ、サンプルは食い付きが良かったためネットで購入したのですが、しばらくすると食べなくなってしまいました。
主成分が肉ではないので、食べてくれるのならばと思っての購入でしたので今後続けるつもりは残念ながら今のところ予定なしです。<口コミ&評判 ユーザー5>
どうやら動物病院に勧められて購入している飼い主さんがほとんどでした。やはり獣医さんに勧められると安全だと思い買ってしまうようです。
恐らく私も、愛犬のことで悩んでいるときに勧められたら買ってしまうと思います。しかし、そんなときこそ冷静に原材料を見て愛犬に合ったものを選んであげましょう。
【まとめ】
以上、原材料や成分から「ドクターズダイエット」を辛口評価してみました。その結果、残念ながら『★★・・・(2ツ星)』だとわかりました。
まとめると「動物病院専用ということでしたが、消化に不安が残る穀類類が配合されたドッグフード」だと思いました。
口コミで「動物病院に勧められたので購入しました」という声がありましたが、勧められたから買うのではなく、獣医さんのアドバイスを受けたうえでしっかりと自分の目で判断して買いましょう。
最後にこのドッグフードは動物病院で勧めているようですが、個人的にはおすすめ出来る内容のドッグフードではありませんでした。