こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
犬に多い病気の1つ「尿石症」に配慮したドッグフード「メディコート(pHサポート)」。
おしっこが気になる愛犬のために「下部尿路の健康維持」を目的として開発されたそうですが、どのように健康維持が出来るようになっているのでしょうか?
使用している原材料は危険ではないのか検証しながら辛口評価していきたいと思います。また実際に予防・改善が出来たのか口コミで検証していきたいと思います。
PETLINEが販売するドッグフード「メディコート(pHサポート)」とは?
商品名 | メディコート(pHサポート)(小粒タイプ) |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 1,936円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | 全犬種用/成犬用 |
内容量 | 3kg |
生産国 | 日本 |
備考 | 500g×6袋入り |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- 丈夫な身体を維持
- お腹の健康に
- 健康な目の輝きに
代謝を促進させエネルギーを生み出す必須アミノ酸とエネルギー変換を助けるビタミン類が含まれているビール酵母を配合しているので丈夫な体を維持することが出来ます。
腸内の乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やしてくれるフラクトオリゴ糖を配合することによって腸内環境を整え、健康なお腹を維持します。
目の網膜を正常に保つ効果のあるタウリンとビタミンAを配合することによって健康的な目の輝きを保ちます。
下部尿路の健康維持以外にも、丈夫な身体と健康な目の輝きにもなれる良質なドッグフードのように思えますが、実際に使用されている原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
下部尿路への配慮がされているか「原材料と成分」を確認してみましょう。危険だと判断したものは赤色で表示します。
まずは原材料から!
穀類(とうもろこし、コーングルテンミール、米粉)、魚介類(フィッシュミール)、油脂類(動物性油脂、フィッシュオイルパウダー:DHA・EPA源)、肉類(チキンレバーパウダー)、糖類(フラクトオリゴ糖)、セルロース、ビール酵母、シャンピニオン、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK3、ビタミンB1、ビタミンB2、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビオチン、ビタミンB12、ビタミンC、塩化コリン)、ミネラル類(塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸鉄、亜鉛アミノ酸複合体、炭酸亜鉛、炭酸マンガン、硫酸銅、ヨウ素酸カルシウム、硫酸コバルト)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
次に保証成分をチェック!
たんぱく質23%以上、脂質9.5%以上、粗繊維3.5%以下、粗灰分8.5%以下、水分10%以下、カルシウム0.8%以上、リン0.6%以上、リノール酸1.4%以上、ナトリウム0.5%以上、ビタミンE245IU以上、ビタミンB13.5ビタミンB23mg以上、代謝エネルギー365kcal
独自基準「良質なドッグフードの6つの条件」で検証!
これら原材料と成分をもとに、安全で良質なドッグフードなのか検証していきましょう。
【条件①】100%無添加なのか?
保存料には「酸化防止剤(ローズマリー抽出物・ミックストコフェロール)」が使用されていますが天然由来の成分なので問題ありません。しかし添加物は使われているので100%無添加ドッグフードとは言えません。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
使われている肉類は「フィッシュミール」と「チキンレバーパウダー」でした。
どちらも含まれている量が少なく、具体的な動物、部位を使っているのか不明で品質、鮮度ともに最悪だと言えます。本来であれば主原料に肉類で使っている動物、部位が分かるのが理想です。
【条件③】「穀物類」への対応は?
使われている穀類は「とうもろこし・コーングルテンミール・米粉」でした。
これら3種類は主原料に来るほど使われており、穀類の消化を苦手とする犬にとってこれらは最悪だと言えます。
またアレルギーになりやすい「とうもろこし」がたくさん使用されているので穀類の対応は最悪です。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使われている油は「動物性油脂・フィッシュオイルパウダー」でした。
「動物性油脂」はミール系と同様で使われている動物の状態が不明で油の鮮度や品質に不安が残ります。
「フィッシュオイルパウダー」はDHA・EPAが含まれているので認知症や心臓器系への効果が期待が出来ますが、使用されている魚の名前が具体的に明記されていないのが残念です。
【条件⑤】人間が食べられるほど高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
人が食べても大丈夫な原材料が使用されているか公式サイトを確認してみたところ、残念ながら、それに関する記載はありませんでした。
品質についての記載が無かったので、原材料の品質はあまり信用できない結果となりました。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
製造前の品質チェックが行われているか公式サイトをチェックしてみました。「工場に届くと検査を受けます」という記載と、ドッグフード完成後にも「栄養成分を検査します」と記載がされていました。品質チェックは出来ています。
また生産している工場はISO規格を取得しているようなので、工場での品質管理や衛生管理なども出来ているので安心です。
【結論】メディコート(pHサポート)を辛口評価してみた結果・・・
それではメディコート(pHサポート)の総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★・・・ 2ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★・・・(2ツ星)』だということがわかりました。原材料をまとめてみると、残念ながら不安要素が非常に多く、このような評価とさせていただきました。
「健康なお腹を維持する」という事でしたが、穀類が主原料になるほど使われているので便秘や下痢、嘔吐などの消化不良を起こす可能性があり、とても健康なお腹を維持できるとは思えません。
また、犬にとって重要な肉類は使われている量が少なく、その使われているものも品質が良いと言えるものではなく、愛犬に与えるには不安が残る結果となりました。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか・・・
実際にメディコート(pHサポート)を予防や改善は出来ているのか「口コミ」や「評判」を見てみましょう。購入前の参考にどうぞ。
体に良さそうと思って購入しましたが、食べ初めて2日程でお尻に湿疹が…。
<口コミ&評判 ユーザー1>
我が家のわんこは尿結石で数カ月ごとに尿検査をしていますがこのドックフードにしてから一番良い数値でした。もうこれしかないって感じで使い続けています。
<口コミ&評判 ユーザー2>
残念ながらこれでは,期待されたpHにならなかった.現在,獣医から別の治療食を指示されている.
<口コミ&評判 ユーザー3>
何かしろ効果があるにしても1キロ程度で得られるわけがないでしょうどの程度の期間でどのような効果がでるのか明確に表示してほしいですね
<口コミ&評判 ユーザー4>
我が家の愛犬は好き嫌いが激しいのですが、普通に食べました。記載されている効果のほどは、長期的にみないとわかりませんが、抵抗なく食べてくれたというのが、なにより一番です。
<口コミ&評判 ユーザー5>
実際に「メディコート(pHサポート)」を与えてみて、尿のpH値で一番良い数値を出している子がいるようです。なので効果は期待できそうですね。
しかし、穀類のせいかアレルギーが出ている子もいるようなので注意が必要です。また口コミの通りどれぐらいで効果が出始めるなど公式サイトで書いておいて欲しかったですね。
【まとめ】
メディコート(pHサポート)の原材料や成分からどのようなドッグフードか、だいたい分かって頂けたかと思います。その結果、残念ながら『★★・・・(2ツ星)』だということがわかりました。
口コミや評判からもメディコート(pHサポート)がどのようなメリットがあり、どのようなデメリットがあるかも分かってもらえたと思います。
「下部尿路への配慮はされているが、アレルギーなど別の病気には配慮が足りないドッグフード」だという印象です。
たとえ愛犬が下部尿路で悩んでいても、他の病気になる可能性が少しでもある場合は、一から考え直してみることが必要なのかもしれません。