こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
総合栄養食として基準値を満たし、食物アレルギーに悩む愛犬のために素材を厳選したというドッグフード「メディコート『アレルゲンカット』」。
アレルギーになる原因を徹底カットしたという国産ドッグフード「メディコート『アレルゲンカット』」の原材料や成分はどうなっているのでしょうか…。今回も辛口評価したいと思います。
PETLINEから販売されている「メディコート『アレルゲンカット』」の基本情報
商品名 | メディコート『アレルゲンカット』(小粒) |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 1,780円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | 全犬種用/成犬用 |
内容量 | 3kg |
生産国 | 日本 |
備考 | 500g×6袋入り |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- アレルゲンカット
- 成犬の健康生活
- 皮膚の健康維持
アレルギーの原因となりやすいタンパク質を2種類に絞り込むことによってアレルギーケアしています。また使用している原材料は国産なので安心です。
健康的な生活を送るために腸内環境を整えてくれるフラクトオリゴ糖を配合することによってお腹の健康を維持します。さらに食べやすいように小粒仕立てにすることによって消化がされやすくなっています。
抗酸化成分が含まれているゴマ粉末やグルタチオン酵母を配合することによって老化などの原因である活性酵素を抑制します。また肌細胞の活性化などの効果があるフィッシュコラーゲンも配合しています。
愛犬がアレルギーにならないように気を遣いつつ、健康もサポートしているようですが、他に使用されている原材料や成分は安全なのか実際に見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
危険な原材料は含まれていないのか確認してみましょう。危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料から!
穀類(米、米粉、米ぬか)、魚介類(フィッシュミール:DHA・EPA源、フィッシュエキス、フィッシュコラーゲン)、油脂類(動物性油脂、ライスファットカルシウム、ガンマ-リノレン酸)、種実類(ゴマ粉末)、糖類(フラクトオリゴ糖)、グルタチオン酵母、シャンピニオン、ブドウ種子エキス、ビタミン類(A、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、C、コリン)、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、塩素、鉄、コバルト、銅、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
次に保証成分をチェック!
たんぱく質20.0%以上、脂質10.0%以上、粗繊維3.0%以下、粗灰分9.0%以下、水分10.0%以下、カルシウム1.1%以上、リン0.9%以上、ナトリウム0.3%以上
代謝エネルギー(100g当たり)約335kcal
「高品質ドッグフードの6つの条件」が満たせているか検証!
原材料と成分をもとに、当サイトでおすすめしている「高品質なドッグフードとして6つの条件」を満たせているか検証します。
【条件①】100%無添加なのか?
公式で無着色と記載されているので危険な着色料は使用されていません。
使われている酸化防止剤は「ローズマリー抽出物」と「ミックストコフェロール」でした。どちらも天然由来の成分で酸化防止をしているので安全だと言えます。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
アレルゲンカットのために使われている魚類は「フィッシュミール・フィッシュエキス・フィッシュコラーゲン」でした。
これらは使われている魚の種類と部位が分からず、鮮度や品質に不安が残ります。なので良質な魚を使用しているとは言えません。
【条件③】「穀物類」への対応は?
使われている穀類は「米・米粉・米ぬか」でした。「米」は犬にとってアレルギーになる可能性は低いので、ここは安心できます。
しかし、量が主原料になるほど含まれているので上手く消化が出来ず、消化不良になる可能性が高くなっています。
残念ながら主原料に穀類が来ているので穀類への対応は出来ていません。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使われている「動物性油脂」というのはどの動物から採ったか、どのような状態であったか不明で人間には絶対に使用されない油ですので鮮度や品質に不安が残ります。
【条件⑤】人間が食べられるほど高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
公式サイトでヒューマングレードの原材料が使用されているか確認してみたところ、ヒューマングレードの原材料を使用しているという記載はありませんでした。
国産の原材料なので多少は安心できますが、信用性が欠けます。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
メディコート『アレルゲンカット』の公式サイトをこちらも確認してみたところ、「国産のペットフードが出来るまで」というページがありました。
そこに「工場に届くと、まず検査をします」という記載がありましたので製造前の品質チェックは行われています。また工場もISOの規格を認証しているので品質管理などが出来ているので安心です。
【結論】メディコート『アレルゲンカット』を辛口評価してみた結果・・・
それでは「メディコート『アレルゲンカット』」の総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★・・・ 2ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★・・・(2ツ星)』だということがわかりました。アレルゲンカットをし、犬に必要な栄養素を満たしているという事でしたが、使われている原材料が残念な結果となりました。
メディコート『アレルゲンカット』で一番推していると思われる「魚」と「米」ですが実際に使用している「魚」は高い品質のものとは言えず、「米」は高い品質だろうと私は量次第では犬にとって危険なものだと考えているので最悪です。
また、特徴ではお腹の健康維持をサポートしているとのことでしたが、穀類の量が主原料になるほど使われているので消化不良になる可能性があり、サポート出来ている様に思えません。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか?
実際にメディコート『アレルゲンカット』でアレルギーが改善できたのか口コミや評判を見てみましょう。
このフードを食べさせると、翌日必ず胃液を吐きます。他のフードに比べて1粒が非常に軽い気がする。安全性に不安があるので廃棄してしまいました。
<口コミ&評判 ユーザー1>
1年以上続けていますが、犬の体調もよく、食べ飽きたとそっぽむくことも一度もなく、犬も気に入っているようです。
<口コミ&評判 ユーザー2>
大きな病気はしたことないですがいつも体をボリボリ掻きむしっているような気がしたのでアレルギー体質かな?と思いフードをこちらに変更。
それで体質が変わったかどうかわかりませんが掻きむしることは減りました。<口コミ&評判 ユーザー3>
下痢してしまいました。ウチのワンコには合いませんでしたまた探さなくては
<口コミ&評判 ユーザー4>
このフードだけだと軟便気味になるのと、消化が良すぎるのか腹持ちが悪く朝方空腹から胃液をもどすので別のフードを4割ほど混ぜて与えています。
<メコミ&評判 ユーザー5>
口コミをまとめてみると、実際にアレルギーが改善されている子がいましたので改善には期待が出来そうです。
しかし、残念ながら下痢や胃液の嘔吐など不調になっている子もいるようです。私としては普段からお腹を壊しやすい、胃腸の弱い子は避けたほうが良いと思います。
【まとめ】
メディコート『アレルゲンカット』の原材料や口コミから「高品質なドッグフード」かどうか検証してみました。その結果、残念ながら『★★・・・(2ツ星)』だとわかりました。
まとめてみて「アレルギー改善の効果は実際にあったが、同時に消化不良も考えなくてはいけないドッグフード」だと分かりました。
口コミでも「消化不良による問題が・・・」といった声もあがっていたので、私としては他のフードも検討材料に入れながら購入を決めるべきだと感じました。