こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
病気のペットの食事を管理することによって回復を目指すドッグフード「プリスクリプションダイエット」。
様々な症状に合わせた種類がある中で今回は体重管理・消化器病・糖尿病の改善が出来るという「プリスクリプションダイエットW/D」の中身や実態を見ていきたいと思います。
今回もドッグフードの原材料や成分から辛口評価したいと思います。また実際に改善が出来たのか口コミも見ていきたいと思います。
ヒルズから販売している「プリスクリプションダイエット」とは?
商品名 | プリスクリプションダイエットW/D |
---|---|
種類 | 特別療法食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 4,450円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | 全犬種用/成犬用 |
内容量 | 3kg |
生産国 | チェコ |
備考 | 小粒タイプ |
主な特徴は以下の「5つ」です。
- 高食物繊維
- 体重管理
- 脂肪代謝と筋肉量の維持
- 尿石への配慮
- 免疫力を維持
高食物繊維は消化を遅らせ満足感や満腹感を長く続きます。またそれによって栄養素がしっかりと吸収することが出来ます。肥満の原因となる脂肪とカロリーを低く設定することによって体重管理がしやすくなっています。
ダイエットをする上で大切な脂肪代謝と身体に出来た筋肉を維持するために脂肪燃焼作用があるL-カルニチンを配合しています。
尿石が生成される原因のミネラルとアミノ酸のバランスを調整することによってストルバイト尿石が生成されにくく配慮しています。
抗酸化成分を含むことによって、病気などへの免疫力を維持します。
特徴を見てみると実際に体重管理などが出来そうですが・・・。次に、実際にプリスクリプションダイエットの原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
原材料と成分から危険だと判断したものは赤色で表示していますので今後のドッグフード選びにも参考にしてください。
まずは原材料から!
トウモロコシ、セルロース、トリ肉、コーングルテン、グリンピース、チキンエキス、ビートパルプ、動物性油脂、亜麻仁、植物性油脂、ポークエキス、米、小麦、カルニチン、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、リジン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
次に保証成分をチェック!
粗蛋白質15.0%以上、粗脂肪7.0%以上10.0%以下、粗繊維20.0%以下、粗灰分6.0%以下、水分10.5%以下、カルシウム0.40%以上、リン0.35%以上、カルニチン200mg/kg以上
独自基準「良質なドッグフードの6つの条件」で検証!
分析した原材料と成分をもとに、当サイトでおすすめしている「良質なドッグフード」なのか検証していきましょう。
【条件①】100%無添加なのか?
使われている添加物の「酸化防止剤」は「ミックストコフェロール・クエン酸・ローズマリー抽出物・緑茶抽出物」でした。
これは天然由来のものが使われており、人工の添加物に比べたらかなり安全なので添加物による心配はなく、安心して与えることできます。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
使われている肉類は「トリ肉・チキンエキス・ポークエキス」でした。
「トリ肉」の品質は良いと言えます。ただ残念ながら「チキンエキス」などの「○○エキス」というのは粗悪な原材料として有名なもので、愛犬には与えたくない原材料の一つなので肉類の品質はあまり良くありません。
【条件③】「穀物類」への対応は?
使われている穀類は「トウモロコシ・コーングルテン・米・小麦」でした。穀類というのは犬にとってアレルギーや消化不良になりやすく含まれている量が多ければ多いほど危険性が増します。
今回使われている量は、主原料の「トウモロコシ」を初めとした上位に含まれているので最悪だと言えます。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
このドッグフードで最も多く使われている油は「動物性油脂」でした。これはは使われている動物が不明で、使い古した油の再利用や薬漬けで死んだ動物から採れた油を使用している可能性があるので低品質なものとなっています。
【条件⑤】人間が食べる高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
「プリスクリプションダイエット」の公式サイトを確認してみたところ、ヒューマングレードについての記載がありませんでした。
食事療法食ということなので原材料の安全性を確かにするためにもヒューマングレードの原材料を使用していて欲しかったです。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
「プリスクリプションダイエット」の公式サイトを確認してみたところ、工場に関することが一切明記されていませんでした。
なので工場での品質管理などに疑問が残り、あまり信用できない結果となりました。また製造前の品質チェックについても記載がなかったので行っていないと判断します。
【結論】プリスクリプションダイエットを辛口評価してみた結果・・・
それではプリスクリプションダイエットの総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★・・・ 2ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★・・・(2ツ星)』製品だということがわかりました。添加物の心配がないというのは安心できますが残念ながらこの評価とさせていただきました。
特別療法食ということでしたが原材料に危険なものが多く、本当に治るのか疑問です。体重管理などは出来るかもしれませんが穀類の量から消化不良やアレルギーと別の病気になる可能性があります。
他にもヒューマングレードや工場での品質管理なども、しっかりと出来ておらず、正直特別療法食として与えるには信用が出来るとは言いがたいです。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか・・・
実際に「プリスクリプションダイエット」を与えてみて効果があったのか見てみましょう。
食いつきが悪くて、最後まで使えそうにない。相性の問題だと思うので、仕方ないかなぁ。
<口コミ&評判 ユーザー1>
便の回数が多すぎて獣医師に相談すると、この商品の成分のせいらしく、i/dへの変更を勧められ今日サンプル貰いました。そんなお悩みのない方が羨ましいです。
<口コミ&評判 ユーザー2>
胃腸の具合が良いですが、少し硬めの便になりますので一緒に頼んでいるIDフードを今は50パーセントずつ混ぜて食べさせております。胃腸の具合は良く一度も変調はありません。
<口コミ&評判 ユーザー3>
動物病院でサンプルも頂いて試してから購入したのですが、試しているときから軟便な感じはしてましたが、分量を多くしたら下痢になりました。食物繊維が多く、便の回数も増えるので、そこは、このフードに変える時は注意したほうがいいかもです。
<口コミ&評判 ユーザー4>
ストルバイト対処に購入しました。若干太り気味ですので体重管理にも良さそうと思い与えていますが、便がぱさぱさと固くなりちょっと大変そうです。
2匹いるうちの1匹は全く食べなくなりました。<口コミ&評判 ユーザー5>
口コミをまとめてみると、愛犬の身体に合っている子は体調がかなり良く、効果が出ているようで飼い主さんも満足するほどのようです。
穀類が多く含まれているせいか、残念ながら逆に身体に合わない子のほとんどが便に異常が表れているようです。なので胃腸が弱い子に与えるのは避けたほうが良いと思います。
【まとめ】
以上、「プリスクリプションダイエット」の原材料や成分を検証し「良質なドッグフード」かどうか徹底検証してみました。その結果、残念ながら『★★・・・(2ツ星)』だとわかりました。
また口コミや評判からもどのような効果があったかお分かりに頂けたかと思います。
まとめると「特別療法食だとしてもそこまで期待できないドッグフード」だと分かりました。
口コミでも便に異常が出ている子が見られましたので、病気からの回復を目的とするなら、別のフードを選んだほうがよそうです。