こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
愛犬の一生を考えて安心安全にこだわったというドッグフード「プリンシプルナチュラル」。
世界で販売されているドッグフードと比べても優秀性があると謳っている「プリンシプルナチュラル」ですが、どこまで優れているのでしょうか…。
原材料や成分から徹底的に検証し辛口評価したいと思います。またみんなの口コミや評判からも実際の効果を検証してみたいと思います。
PRINCIPLE「プリンシプルナチュラル」とは？
| 商品名 | プリンシプルナチュラル（アダルト） |
|---|---|
| 種類 | 総合栄養食/ドライフード |
| 参考価格（税抜） | 2,889円（単品購入時/amazon参考価格） |
| 対応犬種/年齢 | 全犬種用/成犬用 |
| 内容量 | 3kg |
| 生産国 | アメリカ |
| 備考 | 特に無し |
主な特徴は以下の「４つ」です。
- 骨と関節の健康維持
- 心臓の健康維持
- 健康な皮膚、毛並み
- 免疫力維持のサポート
軟骨の再生などの効果があるグルコサミンと関節痛の緩和などの効果があるコンドロイチンを配合することによって関節の健康をします。またカルシウムやマグネシウムとともに骨を形成するリンと骨密度を増加するカリウムを配合することによって骨の健康維持をします。
筋肉の収縮力を強める作用から動悸や息切れなどの症状を緩和するタウリンを配合することによって心臓の健康維持します。
必須脂肪酸であるオメガ３＆６脂肪酸を調整することによって皮膚と毛並みの健康を維持します。ビタミンやミネラルを豊富に含むことによって犬が持っている本来の免疫力を維持します。
愛犬の身体をトータル的にサポートしているようですが上記以外の原材料はどうなのでしょうか？次に、実際に原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析！
品質の良いドッグフードを選ぶのに欠かせない「原材料と成分」を確認してみましょう。危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料から！
良質鶏肉粉、ライス、コーン粗粉、コーン粉末、鶏肉脂肪（酸化抑制剤トコフェロール配合）、コーングルテンミール、乾燥ビートパルプ（糖質カット）、天然風味、亜麻仁、乾燥全卵、キャノラオイル、醸造酵母、塩化カリウム、レシチン、タウリン、L-リジン、ローズマリーエキス、L-カルニチン>、グルコサミン、コンドロイチン ＜ビタミン類＞塩化コリン、ビタミンE源補給、ビタミンA補給、アスコルビン酸（ビタミンC源）、ビタミンD3補給、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、チアミン硝酸塩（ビタミンB1源）、ピリドキシン塩酸塩（ビタミンB6源）、リボフラビン補給、葉酸、ビオチン、ビタミンB12補給 ＜ミネラル類＞多糖類海草灰亜鉛複合物、鉄、マンガン、銅、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸マンガン、ヨウ素酸塩カルシウム、コバルト炭酸塩、亜セレン酸ナトリウム
次に保証成分をチェック！
粗たんぱく質24．0％以上、34％未満、粗脂肪15．0％以上、粗繊維3．0％以下、水分11．0％以下（製造時8％以下）、灰分6．5％以下、リノール酸3．0％以上、カルシウム0．9％以上、1．3％以下、りん0．7％以上、1．1％以下、ナトリウム0．25％以上、0．35％以下、亜鉛200mg／kg以上、ビタミンA10、000IU／kg以上、ビタミンE150IU／kg以上、アスコルビン酸30mg／kg以上、オメガ6脂肪酸2．2％以上、オメガ3脂肪酸0．3％以上、L-カルニチン25mg／kg以上、タウリン0．05％以上
独自基準「良質なドッグフードの６つの条件」で検証！
分析した原材料と成分をもとに、当サイト推奨の「良質なドッグフードとしての６つの条件」が満たせているのか検証してみましょう。
【条件①】100%無添加なのか？
着色料や安定剤などの犬にとって有害な添加物は使用されていないので安心です。
使われているのは「酸化防止剤」と「天然風味」でした。どちらも天然の成分なので安全だと言えます。ですが本来であれば天然風味は犬にとって不必要です。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は？
使われている肉類は「良質鶏肉粉」でした。良質ということで一見安全そうにも思えますが「鶏肉粉」というのはトサカやクチバシ・骨などの食べられない副産物を含んでいる危険性があります。
また良質というのも何をもって良質として判断しているのか曖昧なので、肉類の品質はよくありません。
【条件③】「穀物類」への対応は？
使われている穀類は「ライス・コーン粗粉・コーン粉末・コーングルテンミール」でした。たくさんの穀類が含まれていましたが犬は穀類との相性が悪く、使用しても少量までが限界です。
その中でも特に「コーン」が多く含まれていました。「コーン」は穀類の中でも1.2を争うほどアレルギーを引き起こしやすく危険です。なので穀類への対応は出来ていませんでした。
【条件④】良質な油（脂肪分）を使用しているか？
主に使われている油は「鶏肉脂肪」でした。使われている肉類も「鶏肉」のみと、動物性たんぱく質が1種類なのでアレルギーの特定がしやすくなるので非常に良いことです。
「鶏肉脂肪」は悪玉コレステロールを減らすなどの効果も期待できるので良質な油を使用していると言えます。
【条件⑤】人間が食べる高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか？
ヒューマングレードの原材料を使用しているか公式サイトを確認してみたところ、使用しているという記載はありませんでしたので品質は高いとは言えません。なので、原材料に「良質鶏肉粉」がありましたが良質かどうか信用出来ません。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか？
「プリンシプルナチュラル」の公式サイトを確認してみたところ、商品の特徴のところに「納入時に外部検査機関で有害な成分が含まれていないよう厳重に検査を行います。」という記載がありました。
なので工場での製造前の品質チェックは行っていると判断しました。
【結論】プリンシプルナチュラルを辛口評価してみた結果・・・
それではプリンシプルナチュラルの総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★・・・ ２ツ星
（５段階評価中）
総合評価してみた結果『★★・・・（２ツ星）』だということがわかりました。原材料をまとめてみて、安心安全にこだわっているとのことでしたが、原材料の上位に危険なものが多く使用されていました。
公式では「愛犬に本当に必要な成分を使用」と記載されていましたが、その割には本来であれば、そこまでの量を必要としない穀類が多く使われていました。
ヒューマングレードの原材料を使用していないのに「良質鶏肉粉」というのも何をもって「良質」なのか引っかかります。正直、私は購入者を騙そうとしているようにも思えます。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう！悪評はあるのか・・・
「プリンシプルナチュラル」を愛用、与えてみたという愛犬家の方の「口コミ」や「評判」を検証してみましょう。
大型犬2頭なのでこの大きさ、価格で助かります。
＜口コミ＆評判 ユーザー１＞
愛犬用に購入。あまり食いつきはよくなかったです。
＜口コミ＆評判 ユーザー２＞
食いつきがよく、我が家のワンたちはとても気にいっているようです。価格も手ごろでうれしいです。
＜口コミ＆評判 ユーザー３＞
１日２回の食事に、サイエンス・ダイエット・プロを与えて居たのですが、最近では臭いをかぐだけで、殆ど口を付けなくなった為、本製品の成分等を考慮し、本製品を購入したのですが、ほんの少々口にしただけで食べなくなりました。
＜口コミ＆評判 ユーザー４＞
リニューアル前に購入しましたが、リニューアル後も肉粉が使用されていることに変わりが無いようです。メーカーのHPには肉粉やビートパルプの安全性と必要性が説かれており、それなりのポリシーがあるようには感じます。
でも安価にのニーズには最適と、試してみて感じています。＜口コミ＆評判 ユーザー５＞
全体的に高評価が多かった印象です。主に価格面が安いということで、多頭飼いしている飼い主さんから高評価でした。
その一方で、原材料に疑問を持ちつつ続けている飼い主さんもいるようです。
食いつきはバラバラなので、もし購入となってもいきなり大容量のドッグフードを買うのはおすすめできません。もし食いつきが悪かった場合は処理するのが大変だと思うので、初めて購入するときはできるだけ小さいサイズを選びましょう。
【まとめ】
以上、「プリンシプルナチュラル」の原材料や成分を徹底的に検証してみました。また口コミや評判からもどのようなものか分かってもらえたと思います。
その結果、残念ながら『★★・・・（２ツ星）』だとわかりました。
まとめてみて「安心・安全にこだわっている肉類や穀類に少し不安が残るドッグフード」だと分かりました。
「世界で販売されているドッグフードと比べても優秀！」というキャッチコピーで販売されていましたが、残念ながらそこまで納得できない内容でした。
コスパは優れているかもしれませんが、他のフードも選択肢に入れながら検討する方がいいと思います。
