こんにちは。無添加ドッグフード研究家の「saki」です。
アメリカの有名なナチュラルペット製品専門誌で2001年から15年連続で推奨ドッグフードに認定されているドッグフード「ウェルネス」。
厳選した素材をたくさん使用したドッグフードということですが、実際に使用している中身や実態はどうなのでしょうか…。原材料や成分を調べ徹底検証し、辛口評価したいと思います。
WELLNESS「ウェルネス」とは?
商品名 | ウェルネス(骨抜きチキン&玄米) |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 2041円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | 超小型犬用/成犬用 |
内容量 | 900g |
生産国 | アメリカ |
備考 | 約5kg以下 |
主な特徴は以下の「5つ」です。
- 歯の健康
- 腰と関節の健康
- おいしさ
- 高いエネルギー
- 超小粒サイズ
粒に工夫をすることによって愛犬の噛む回数を増やし、歯垢の蓄積を抑制します。関節にある軟骨の再生や強化を促すグルコサミンと軟骨の破壊の抑制や栄養の供給をするコンドロイチンを配合することによって腰と関節の健康維持をします。
味にこだわりを持っている愛犬のために嗜好性に優れた骨抜きチキンを配合することによって食いつきを促します。
たんぱく質、脂肪、カロリーをベストバランスで配合することによって普段の生活で必要なエネルギーをたくさん供給します。超小型犬の口に合わせて食べやすい小粒サイズにしています。
特徴を見る限り、超小型犬に合わせて小粒サイズやたんぱく質や脂肪などの栄養素をバランスよく配合しているようですが、実際の原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
専門誌にも選ばれているという「原材料と成分」を確認してみましょう。危険な原材料は赤色で表示しています。
まずは原材料から!
骨抜きチキン、チキンミール、七面鳥ミール、粗挽き玄米、粗挽き白米、鶏脂(ミックストコフェロールで酸化防止)、トマトポマス、オートミール、えんどう、チキンエキス、粗挽き亜麻仁、トマト、にんじん、ほうれん草、りんご、さつまいも、ブルーベリー、チコリ根抽出物、ラクトバチルス・プランタルム※、エンテロコッカス・フェシウム※、ラクトバチルス・カゼイ※、ラクトバチルス・アシドフィラス※、ユッカ抽出物、グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、ビタミン類(E、コリン、ナイアシン、L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸、ベータカロテン、A、B1、パントテン酸、B6、B2、D3、ビオチン、B12、葉酸、アスコルビン酸)、ミネラル類(塩化カリウム、亜鉛タンパク化合物、硫酸亜鉛、硫酸第一鉄、鉄タンパク化合物、硫酸銅、銅タンパク化合物、マンガンタンパク化合物、硫酸マンガン、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ素酸カルシウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物、スペアミント抽出物)、アミノ酸類(タウリン)※乳酸菌
次に保証成分をチェック!
粗たんぱく質30.0%以上 粗脂肪17.0%以上 粗繊維3.5%以下 粗灰分6.5%以下 水分10.0%以下 カルシウム1.1%以上 リン0.7%以上 ビタミンE 400IU/kg以上 アスコルビン酸(ビタミンC)100mg/kg以上 オメガ-6脂肪酸3.5%以上 オメガ-3脂肪酸0.75%以上 グルコサミン200mg/kg以上 コンドロイチン硫酸150mg/kg以上 ベータカロテン5mg/kg以上 総乳酸菌※数43,000CFU/g以上 ※ラクトバチルス・プランタルム、エンテロコッカス・フェシウム 、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・アシドフィラス、代謝エネルギー(ME): 約383kcal/100g
独自基準「良質なドッグフードの6つの条件」で検証!
調べた原材料と成分をもとに「安全で良質なドッグフード」なのか当てはめていきましょう。
【条件①】100%無添加なのか?
使われている添加物「酸化防止剤」は「ミックストコフェロール・ローズマリー抽出物・緑茶抽出物・スペアミント抽出物」とたくさんの酸化防止剤が使われていました。
これら全て天然由来の成分が使われているの安全だと言えますが、100%無添加とはいえません。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
使われている肉類は「骨抜きチキン・チキンミール・七面鳥ミール・チキンエキス」でした。基本的に「○○ミール」と「○○エキス」というのは本来廃棄されるような副産物を含んでいる危険な物です。
公式サイトでは副産物を使用していないと記載がありましたので危険性はありませんが、ミール(粉末)ではなく新鮮なチキンを使用しておいて欲しいところです。結果、肉類の品質は悪くはありません。
【条件③】「穀物類」への対応は?
使われている穀類は「粗挽き玄米・粗挽き白米・オートミール」でした。これら3つは穀類の中でもアレルギーが出にくいものが使用されているので安心です。
しかし消化不良を起こす可能性があり、対象にしている超小型犬は消化器官が小さくなっているので注意は必要です。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使われている主な油は「鶏脂」でした。「鶏脂」は品質には問題はありませんが、保証成分値を見ていただけると分かりますが、少しカロリーが高めになっています。「亜麻仁」も品質に問題はありませんので、良質な油を使用しているとは言えます。
【条件⑤】人間が食べられるほど高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
ドッグフード「ウェルネス」の公式サイトを確認してみたところ、「厳選された原材料」という記載はあるもののヒューマングレードの原材料を使用しているという記載はありませんでした。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
ドッグフード「ウェルネス」の公式サイトを確認してみたところ、「品質管理プログラム」というページに「選ばれたサプライヤーとの連携」のところに品質チェックをしているという記載がありました。また衛生面のことも書かれていましたので、安全だといえます。
【結論】ウェルネスを辛口評価してみた結果・・・
ウェルネスの総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★★・・ 3ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★★・・(3ツ星)』だということがわかりました。副産物は使用されておらず全体的に品質は良いと言えますが、上記の評価とさせていただきました。
乳酸菌がたくさん含まれているのでお腹の健康をサポートしてくれますが、穀類が主原料とまでいかないものの、結構な量が含まれているので消化不良による下痢や嘔吐になる可能性があるので乳酸菌を台無しにしている感じがあります。
また対象にしているのが超小型犬用ということなので、ワンちゃんの胃腸はその分小さいので穀類は特に気をつけたいところです。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか?
「ウェルネス」を購入し、食べさせてみた飼い主さんの口コミを見てみましょう。
超小型犬を対象にした高品質ドッグフードです。チキンと玄米などこだわりを感じる原材料を利用しているため、安心して利用できます。
<口コミ&評判 ユーザー1>
良質の生の骨抜きチキンを使用した高級フードなので安心して与えられます。我が家の愛犬たちもとても喜んで食べてくれています。ただ、お値段を考えると継続は難しいのが残念です。
<口コミ&評判 ユーザー2>
サイズが小さいのにカリカリ音をさせて食べることは少ないですが、好みの味と香りなのか喜んで食ってくれますね。食欲旺盛な子に食べさせると太らせてしまうかも知れません。その辺はご注意です。
<口コミ&評判 ユーザー3>
うちにきた時はやせ細っていておなかの調子も悪かったのですが今はすっかりよくなっているので今までの食事に少しずつ混ぜて食べさせています。
<口コミ&評判 ユーザー4>
この商品にたどり着くまで、フードはふやかさないと食べなかったので歯石が溜まり、難儀していたところでした。元々、食に執着がないワンコがドライのまま食べてくれるようになったので感謝です
<口コミ&評判 ユーザー5>
口コミをみても、そのほとんどが高評価で驚きました。
特徴のとおり食べやすい小粒タイプということでほとんどの飼い主さんが満足するほどの食べっぷりのようです。ただ価格が高めの設定になっているので、継続が難しいという声もあります。
【まとめ】
「ウェルネス」の原材料や成分を徹底検証してみた結果、残念ながら『・・★★★(3ツ星)』だとわかりました。
口コミや評判からも、どのような食いつきかだったかも分かってもらえたと思います。まとめると「品質が良くて食いつきも良いが、毎日与えるにはお金が掛かるドッグフード」だといった印象でした。
毎日与えるドッグフードとして考えるならお財布との相談になりそうです。ただ、気分転換のドッグフードとしてなら一度試してみるのもアリだと思います。