こんにちは。無添加ドッグフード研究家の「saki」です。
良質なドッグフードとしてブリーダーさん専用だったが、ブリーダーさん以外にも販売が開始されたドッグフード「モッピープロ」。
ブリーダーさん専用として愛用されてきたということで安全性・栄養面に期待できそうですが・・・ドッグフード「モッピープロ」の中身や実態はどうなのでしょうか…。
今回は4種類あるうちの1つ「ハイエナジー」を辛口評価したいと思います。また後半には使用した方の口コミや評判も載せていこうと思います。
ブリーダー専用だったドッグフード「モッピープロ」とは?
商品名 | モッピープロ(レギュラー) |
---|---|
種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 1933円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | 全犬種用/成犬用 |
内容量 | 2.5kg |
生産国 | オーストラリア |
備考 | 小粒タイプ |
主な特徴は以下の「4つ」です。
- アレルギーに配慮
- 臭いを軽減
- 毛並みを綺麗に保つ
- 高い嗜好性
アレルギーを起こしにくいと言われているラム&ライスを主原料にすることによってアレルギーに配慮がされています。糞尿の匂いを軽減するユッカハーブを配合しています。
毛並みに良いとされている必須脂肪酸を含んでいる魚油・菜種油・ひまわり油などを配合することによって毛並みを綺麗に保ちます。ココヤシの果実から取れるコプラミールを配合することによって犬の嗜好性を高めています。
アレルギーケアしつつ、ワンちゃんの臭いや毛並みを良くし、嗜好性も高めてくれると良いことずくめのようですが・・・。良いことずくめだけなのでしょうか?実際に原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
アレルギーに配慮されているようですが危険なものは使用されていないか「原材料と成分」を確認してみましょう。危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料から!
米、ラム、小麦、動物性油脂、チキン、コプラミール、コーングルテンミール、ひまわり油、菜種油、魚油、アマニ油、ユッカ(ハーブ)、レチノール(ビタミンA)、チアミン、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、ビタミンB12、ナイアシン(ビタミンB群)、パントテン酸(ビタミンB群)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ビオチン(ビタミンH)、ビタミンK、コリン、イノシトール、葉酸、カリウム、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、キレート化亜鉛、キレート化鉄、キレート化銅、キレート化マンガン、リン、酸化防止剤(d-a-トコフェロール(天然ビタミンE)、ローズマリー(ハーブ)抽出物)
次に保証成分をチェック!
代謝エネルギー320kcal/100g、水分含有量:8%以下、粗たん白質:20%以上、粗脂肪:12%以上、粗灰分:7%以下、粗繊維:3.5%以下
独自基準「良質なドッグフードの6つの条件」で検証!
分析した原材料と成分をもとに「良質なドッグフードの6つの条件」を満たせているか検証してみましょう。
【条件①】100%無添加なのか?
公式サイトでも紹介されているとおり有害な添加物としても有名な「エトキシン」や「BHA・BHT」などは使用されていませんでした。
代わりに保存料として使用されているのは天然由来成分である「トコフェロール」と「ローズマリー抽出物」を使っているので安全だと言えます。しかし100%無添加ドッグフードとは言えませんのでご注意ください。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
使われている肉類は「ラム」と「チキン」でした。
使われている肉類の品質は「○○ミール」などに比べると断然良いと言えます。ですが主原料になるほどたくさん使われておらず、含まれている量が少なくなっています。
本来ワンちゃんは肉食なので主原料に肉が好ましいのですが肉類の品質は良いと言えます。
【条件③】「穀物類」への対応は?
使われている穀類は「ライス・小麦・コーングルテンミール」でした。アレルギーに配慮しているとありましたが、穀類というのはワンちゃんにとってアレルギーになりやすく危険なものと言えます。
また使用されている「小麦」と「コーン」は特にアレルギーを引き起こしやすいので注意が必要です。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使われている油は「動物性油脂・ひまわり油・菜種油・魚油・アマニ油」でした。
含まれている量が記載されていませんが使われている油の量が多いのではないかと思いました。
「動物性油脂」以外の油の品質は悪くはありませんが油の量が多すぎるとワンちゃんの胃腸に負担が掛かり、下痢や便秘など消化不良になる危険性があります。
【条件⑤】人間が食べる高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
ドッグフード「モッピープロ」の公式サイトを見てみたところ、ヒューマングレードの原材料が使われている記載はありませんでした。
原材料の品質は悪いとは言えませんが、良いとも言えるものでもないという結果となりました。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
こちらも公式サイトを確認してみたところ、「モッピープロフェッショナルのこだわり」というページにオーストラリアの工場がISO規格を取得しているという記載がありましたので衛生面や食品安全、品質管理が出来ています。
製造前の品質チェックは行われていると判断します。
【結論】モッピープロを辛口評価してみた結果・・・
「モッピープロ」の総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★・・・ 2ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★・・・(2ツ星)』だということがわかりました。ブリーダーさん専用のドッグフードが解禁されたという事で期待していましたが残念な結果となりました。
1番評価を下げる要因となったのは、アレルギーを配慮していると記載がありましたが、「小麦」と「コーングルテンミール」とアレルギーを引き起こしやすいものが使用されており、アレルギーケアが出来ているようには思えませんでした。
また使われている量は分かりませんが、油の量と穀類の多さからワンちゃんの胃腸への負担が多いと思うのでお腹が弱い子だと消化不良になる可能性があります。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか?
「モッピープロ」を購入してみた方の口コミや評判を見てみましょう。
以前に食べてたものより食い付きがいいです。粒の大きさもちょうどいい。
チワワは好みがあり、合わない餌だと残すこともけっこうあるのですが、これはしっかり食べてくれます。量もたくさん入りこのお値段はお得だと思います。<口コミ&評判 ユーザー1>
うちの犬には合わなかったようで、便秘になってしまいました。触った感じはかなり脂っこい気がします。
<口コミ&評判 ユーザー2>
うちの子はあまり好みではないみたいで。お手頃なのできにいってればと、残念に思います。
<口コミ&評判 ユーザー3>
今まで食べていたロイヤルカナンセレクトスキンケアに1/3量混ぜて食べさせただけなのに、うんこの量が2倍くらいになりました。うんこの状態は悪くなかったので、このまま続けて1/2量に増量したところで、アトピーのある方が耳や口の周りを掻き始めたので、給与を中止しました。とりあえず、アトピーは犬の問題なのでともかくとして、安いフードではないにもかかわらず、こんなにうんこの量が多いでは使い続けるには抵抗を感じます。
<口コミ&評判 ユーザー4>
食にあまり興味のない子で食べ残しが多かったのですがこのフードにしたら完食してくれるようになりました。
<口コミ&評判 ユーザー5>
特徴では「高い嗜好性がある」と書かれていましたが、食いつきにバラつきがあるようなので期待しないほうがいいかと思います。
穀類や油は消化不良を起こす原因にもなるので、便秘や糞の量が増えた場合は注意が必要ですね。
【まとめ】
モッピープロの原材料や成分を検証しアレルギーへの配慮がされているのか等徹底検証してみました。
その結果、残念ながら『★★・・・(2ツ星)』だとわかりました。
まとめると「アレルギーへの配慮はあったものの、穀類や肉類などの原材料への配慮はされていないフード」といった印象です。
実際に消化不良を起こしている子もいるので、お腹が弱いワンちゃんの場合は注意して見てあげる必要があります。