こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
原料から製法までの全ての工程にこだわり作られたというドッグフード「ナナ」。
世界の数々のドッグフードを開発してきたコスタ博士が日本で暮らす犬に合わせて考案したという中身や栄養成分はどうなのでしょうか…。
原材料や成分を検証し、本当にこだわって作られたドッグフードなのか辛口評価と口コミでの評判も紹介していきたいと思います。
モッピ&ナナのドッグフード「ナナ」とは?
商品名 | ナナ |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 2,052円(単品購入時/公式参考価格) |
対応犬種/年齢 | 全犬種用/成犬用 |
内容量 | 1kg |
生産国 | オーストラリア |
備考 | 会員になると価格が変わります。 |
主な特徴は以下の「5つ」です。
- アレルギーに配慮
- 皮膚、被毛の健康
- 天然由来の成分を使用
- お腹の調子を維持
- 体臭・口臭・フンの臭いを軽減
アレルギーを起こしにくい羊肉と米を主要に使用しアレルギーに配慮しています。
オメガ3&6の必須脂肪酸という栄養を効率よく吸収することによって愛犬の皮膚、被毛の艶を維持します。
犬にとって有害な酸化防止剤は使用せず、安全な天然由来の酸化防止剤を使っています。便秘解消などの整腸作用の効果があるオリゴ糖を配合する事によって、お腹の調子を保ちます。
糞尿の匂いを抑える効果が期待できるユッカハーブを配合しています。
世界数々のドッグフードを考案してきた博士が考えているだけに犬の身体全体の健康に気遣っているようですが、中身はどうでしょうか・・・。実際に原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
本当に安全なドッグフードなのか原材料と成分を確認してみましょう。危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料から!
米、ラム、チキン、動物脂、コーングルテンミール、エン麦ふすま、ひまわり油、菜種油、魚油、アマニ油、ユッカ(ハーブ)、クラフトオリゴ糖、レチノール(ビタミンA)、チアミン(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、ビタミンB12、ナイアシン(ビタミンB群)、パントテン酸(ビタミンB群)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ビオチン(ビタミンH)、コリン、イノシトール、葉酸、カリウム、カルシウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、セレン酸ナトリウム、マグネシウム、オーガニックコンプレックス亜鉛、オーガニックコンプレックス鉄、オーガニックコンプレックス銅、塩化マンガン、ヨウ素、リン、酸化防止剤[d-α-トコフェロール(天然ビタミンE)、ローズマリー(ハーブ)抽出物]
次に保証成分をチェック!
水分含有量:8%以下、粗たん白質:24%以上、粗脂肪:10%以上、粗灰分:7.5%以下、粗繊維:3%以下
独自基準「良質なドッグフードの6つの条件」で検証!
分析した原材料と成分をもとに「安全で良質なドッグフードを見極める6つの条件」をクリアしているか検証してみましょう。
【条件①】100%無添加なのか?
使われている添加物「酸化防止剤」は天然由来のものが使われているので安心です。
特徴でも少し書きましたがエトキシンなどの人工添加物が使われている場合は危険です。発がん性や細胞変異の危険性があるので絶対に避けましょう。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
使われている肉類は「ラム・チキン」でした。使われている肉類の品質は「○○ミール」等が使われていないので悪くはありません。
しかし主原料となるほど含まれておらず、また2種類の肉類が使われているのでアレルギーの特定が難しくなります。
【条件③】「穀物類」への対応は?
使われている穀類は「米・コーングルテンミール・エン麦ふすま」でした。特徴ではアレルギーに配慮しているようでしたが残念ながらアレルギーになりやすい穀類が使用されていました。
また主原料になるほど多く含まれているので消化不良になる可能性がありますので穀類への対応は出来ていません。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使われている油は「動物脂・ひまわり油・菜種油・魚油・アマニ油」でした。
「動物脂」以外は使われているものがしっかりと記載されており、安全ですが「動物脂」は使われている動物が不明で鮮度や品質に不安が残ります。
具体的に含まれている量が記載されていないので分かりませんが使われている油が多く、胃腸に負担が掛らないか心配です。
【条件⑤】人間が食べる高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
公式サイトを確認してみたところ「私たちは栄養素や原料に妥協をしません」と書かれていましたがヒューマングレードのものを使用しているという記載はなく、原材料の信用性は欠けます。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
生産している工場の事に関して公式サイトを確認してみたところ、何も書かれていませんでした。原材料の品質管理や工場の品質、衛生面全てが不明となります。
残念ですが、ヒューマングレードと同様に信用性に欠けるドッグフードとなります。
【結論】ナナを辛口評価してみた結果・・・
それではナナの総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★・・・ 2ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★・・・(2ツ星)』だということがわかりました。世界の数々のドッグフードを考案してきた博士が日本で暮らす犬を考えたドッグフードとのことでしたが残念ながらこの評価とさせていただきました。
評価を下げる1番の要因となったのは「ヒューマングレードのものが使われていない」と「工場の品質・衛生面が不明」というのが最も信用性に欠けます。また主原料となる部分に犬にとって不要な穀類が多く含まれているのも残念です。
添加物が天然由来やユッカ(ハーブ)・クラフトオリゴ糖など確かに犬の身体の健康を考えて入っているのは評価が出来ますが、それ以上に不安が残るドッグフードとなりました。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか・・・
実際にナナを愛用してみた方の口コミを見てみましょう。購入前なら参考にどうぞ。
レギュラーって、かなり脂分が多い気がします。皿にすごく残ります。ライトが普通の餌と同じかな?と最近は、思っています。
<口コミ&評判 ユーザー1>
行きつけのペットサロンで勧められて購入してからずっと使ってました。ネットで買ったほうが家まで届くし安くも買えるんでこれからはここで購入ですね。
<口コミ&評判 ユーザー2>
お値段がいいので、食べる量(とフン)の多い大型犬には難しいかもしれませんが、我が家の場合はチワワなので、まあ、品質からしたら、しょうがないかな、と思っています。病院代を考えればお安いでしょうね、きっと。
<口コミ&評判 ユーザー3>
我が家には欠かせないフードです。もう少し価格が安ければ言うこと無しなのですが、高品質なので仕方ないかもしれません。HPにはもう少し読者を楽しませるような工夫がほしいですね。
<口コミ&評判 ユーザー4>
大変安全な商品です。
愛犬も何時も喜んで食べております<口コミ&評判 ユーザー5>
口コミをまとめてみると驚いたことに「ワンちゃんの毛艶が良くなった」や「ワンちゃんの糞の量は少なくなった」などの高評価がほとんどで、低評価がほとんどありませんでした。
別の口コミでは「油の量が多い気がします」と私と同じように感じた飼い主さんもいるようです。また「糞の量が減った」ということで喜んでいる飼い主さんもいますが、消化不良による便秘の可能性があるので一概には喜べません。
【まとめ】
以上、ドッグフード「ナナ」は「良質なドッグフードの6つの条件」をクリアしているかどうか徹底検証してみました。その結果、残念ながら『★★・・・(2ツ星)』だとわかりました。
まとめてみると「肉類の質は悪くないが、穀類と品質に不安が残るドッグフード」だと分かりました。
口コミでは評価が高いものの消化不良になっている可能性がある犬もいますので注意が必要です。原材料の品質と価格を考えると高く感じるので私は他のドッグフードをおすすめします。