こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
150人を超える獣医師とペット栄養学者がペット栄養学を基に開発されたというドッグフード「サイエンスダイエット」。
市販されているドッグフードの中でも特に知名度が高いヒルズの「サイエンスダイエット」の内容はどうなのでしょうか・・・。
小型犬用、レギュラー用の2種類あるうちの「レギュラー用」の原材料や口コミなどを徹底検証し、厳しく辛口評価したいと思います。
日本ヒルズ・コルゲートが販売している「サイエンスダイエット」とは?
商品名 | サイエンスダイエット |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 2,150円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | 全犬種用/成犬用(1歳~6歳) |
内容量 | 3.6kg |
生産国 | オランダ |
備考 | 自然素材 |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- 免疫力を維持
- 身体の健康に配慮
- 消化に優れた原材料
抗酸化成分が豊富に含まれた原料を配合することによって愛犬本来の免疫力を維持し、病気を予防します。
体内で生成されにくい必須アミノ酸を初めとした様々な必須の栄養素をバランスよく配合することによって骨や歯、筋肉など愛犬の身体の健康を維持します。
必要な栄養素を無駄なく吸収できるように消化に優れた原材料を使用しています。また消化が上手くできるので、きれいな便が出るようになります。
犬の身体全体の健康を考えられているようですが安全性はあるのでしょうか?実際に使用している原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
高品質なドッグフードを選ぶうえで大切な「原材料と成分」を確認してみましょう。原材料と成分で、危険だと判断したものは赤色で表示します。
まずは原材料から!
トウモロコシ、小麦、トリ肉(チキン、ターキー)、動物性油脂、コーングルテン、トリ肉エキス、植物性油脂、ポークエキス、ビートパルプ、亜麻仁、米、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、リジン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
次に保証成分をチェック!
粗蛋白質20%以上粗脂肪13%以上粗繊維3%以下粗灰分5.5%以下水分10%以下ビタミンE400IU/kg以上ビタミンC85mg/kg以上
独自基準「良質なドッグフードの6つの条件」で検証!
分析した原材料と成分をもとに、当サイトでおすすめしている「良質なドッグフードの6つの条件」を満たせているか検証してみましょう。
【条件①】100%無添加なのか?
原材料を見てみると「酸化防止剤」が使われていました。使われている「酸化防止剤」は天然由来成分なので安全です。これが「BHA」、「BHT」の場合は気をつけましょう。発がん性の危険性がありますので。
安全ではありますが、100%無添加ドッグフードとは言えません。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
使われている肉類は「鶏肉(チキン・ターキー)」でした。こちらは危険性はほとんどないので、安心できます。
その後に「鶏肉エキス・ポークエキス」はどこの部位から取られたのか分からず、また副産物(口ばし・骨・とさか等)が含まれている可能性があるので注意が必要です。
【条件③】「穀物類」への対応は?
使われている穀類を見てみると主原料に「トウモロコシ」と「小麦」が来ていました。穀類というのは犬にとって必要のないものでアレルギーになる危険性があります。特に「トウモロコシ・小麦・米」は穀類の中で特にアレルギーになりやすいので最悪です。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
原材料を見ると使われている油に「動物性油脂・植物性油脂」でした。「動物性油脂」は使われている動物が不明で、事故死やガンなどで病死した動物から油を使っているという話もあります。
「植物性油脂」の方は特に危険なものはないので大丈夫だと思います。
【条件⑤】人間が食べられるほど高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
公式サイトを確認してみたところ、ヒューマングレードのものを使用しているという記載はありませんでした。人が食べても大丈夫ということはそれだけで安全性が高いということになるので大切な事です。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
公式サイトを確認してみたところ、「原材料の検査・試験を行い、全製品の品質チェックを毎日実施している」という記載がありました。なので原材料に異物が混入しているなどの心配はないと思います。
【結論】サイエンスダイエットを辛口評価してみた結果・・・
それではサイエンスダイエットの総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★・・・ 2ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★・・・(2ツ星)』だということがわかりました。使われている添加物は安全なものを使用し、製造前の品質チェックとともに素直に評価が出来ます。
しかし、ドッグフードの重要な部分に危険なものが多いなと思いました。主原料となる部分には本来肉類が好ましいのですが穀類が来ていました。
また使用している穀類は特に犬がアレルギーになりやすい物が使われています。肉類も品質の悪い「トリ肉エキス・ポークエキス」が使われているのが勿体無いなと思いました。
良い点もありましたが、それを帳消しにするほど穀類や肉類などに危険なものが使用されていたのでこの評価とさせていただきました。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか・・・
購入した愛犬家の方の「口コミ」や「評判」を見てみましょう。購入前の参考になるものを集めてみました^^
極上旨味成分配合という事で食い付きを期待しましたが小型犬用のサイエンスダイエットより食い付きが悪かったです。
<口コミ&評判 ユーザー1>
あまり犬は喜んで食べないが、フンがきれい。においも少ない。なんといってもころっとしているのがよい。
<口コミ&評判 ユーザー2>
ずっとこのドッグフードです 13年になります シニアにしたら嫌がるので。元気いっぱい庭を走り回ってます。
<口コミ&評判 ユーザー3>
いつものフード(A社)が切れてしまったので試しに購入しました。愛犬が喜んで食べましたが、いつものフードより匂いがキツいように感じました。
<口コミ&評判 ユーザー4>
チワワには無理でした。それに硬かったみたいです。
<口コミ&評判 ユーザー5>
口コミをまとめてみると「匂いがきつい」や「喜んで食べない」などの悪い意見が出つつも高評価が多かったです。
低評価では原材料に危険を感じてる飼い主さんやチワワなどの小型犬を飼っている飼い主さんは「食べなかった」という意見がちらほらありました。
確かに「小粒タイプ」と書かれているせいで小型犬でも食べられそうに思えますよね。これはパッケージや説明のとらえ方にもよるので気をつけましょう。
【まとめ】
サイエンスダイエットの原材料や成分を解析した上で、「良質なドッグフードの6つの条件」を満たすかどうか徹底検証してみました。
その結果、残念ながら『★★・・・(2ツ星)』だとわかりました。
まとめてみると「アレルゲンのもとになる穀類が多く使用されたドッグフード」だと分かりました。
口コミにも書かれていたように、価格を考えると穀類の割合が多く、肉類が全体的に少なく感じます。
「便の調子が良い」という声ももありますが、このドッグフードだけの特徴でもありません。穀物によるアレルギーなど、別の病気のリスクを考えると購入に躊躇してしまいそうです。