こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
愛犬家のみなさん、「エトキシキン」ってご存知ですか?これは、ドッグフードの添加物として使用されていた物質です。実はこの「エトキシキン」は、
犬にとって悪影響でしかない物質なのです。
なぜならエトキシキンは「発がん性物質」だからです。この怖い物質がドッグフードに混ぜられているのです。
そもそもエトキシキンって何に使うの?
エトキシキンは、ゴムの固定剤として開発された駆除剤や除草剤などにも使われている抗酸化作用を持つ物質です。
日本では人間用の食品添加物として使用が許可された歴史が今までないんです。そして、農薬としてさえ使用することを禁止されている物質です。なぜなら「強い毒性」が確認されたからです。
エトキシキンの怖さ
エトキシキンは、
- 目や皮膚、肌に触れないようにする
- 触れた後には絶対に洗い流す
- 保管するときはこれを吸収するような物質から離して保管する
このような厳重な注意事項があるぐらい危険な物質です。
そして動物実験の結果、腎臓、胃、膀胱、大腸にガンを形成する可能性があるという報告もされています。だからエトキシキンは非常に危険な物質なのです。
そんなエトキシキンがドッグフードに!?
実は、このエトキシキンがドッグフードの中から検出された例があります。
何より、2009年以前は日本にはこのような添加物を規制する法律すらありませんでした。ということは、この発がん性物質「エトキシキン」が入れ放題だったということです。
これを入れる目的は、”腐らせないため”の酸化防止剤です。1年や、2年という長期保管ができるようなドッグフードを作るために、このような危険な添加物を配合していたのです。
2009年以降はペットフード安全法によって日本で、このような添加物を配合することは禁止されました。
しかし、いくら禁止されたとしても「原材料の段階で添加物を使用する」(別名キャリーオーバー)という方法を使えば、いくらでもこのような危険な添加物を隠せるのです。
だって既に保存料が添加されている原材料を使えば、ドッグフードメーカーは製造過程において一切の添加物を使用せずに済みます。だからラベル表示にも書く義務はありません。
その証拠にドッグフードのラベル表示に『肉(添加物使用)』なんて表示は存在しませんよね^_^;
無添加ドッグフードと宣伝していても、実はその原材料を作る段階で人工添加物を入れている可能性はあるのです。
もちろん目的は長期保存をして在庫を残さないためです。私たちがその危険なドッグフードを見分けるには、保存期間をしっかり確認する必要があります。
無添加ドッグフードなのに保存期間が1年・・・こんなドッグフードがあれば、間違いなく危険な添加物が混ぜているでしょう。
注意することはそれだけではありません・・・。
アメリカではエトキシキンを農薬として使用許可を出している!?
この危険な物質エトキシキンは、アメリカでは農薬として使用することが許可されています。
農薬として使用する量の「88倍もの濃度のエトキシキンがドッグフードから出た」という実例もあります。アメリカは添加物などに関しては自主規制です。
各州に委ねられているのですがそれを守るのはドッグフード業者です。ですが、アメリカのドッグフードには数々の事件があり『闇』があります。
ある意味、何でもやりたい放題の状態なんです。
そんな危険なドッグフードが今日も日本にも輸入されています・・・
このような粗悪なドッグフードは、近所のペットショップやホームセンターなどで気軽に購入することができます。
これを規制できていない日本のペットフード安全法は、一体何を取り締まっているのでしょうか・・・。
むしろ、このようなドッグフード取り締まれないのであれば日本のドッグフードも同様に安全ではないでしょう。
結局のところ、自分の愛犬を守ってあげるのは飼い主しかいません。また、このような低品質なドッグフードを見抜くためには保存期間の確認は欠かせません。
愛犬の体は飼い主のあなたがしっかり守ってあげてくださいね。