こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
食物アレルギーを持つ愛犬のためにこだわったレシピから作られた、カナダ生まれのドッグフード「GO!(ゴー)」。
食物アレルギーに配慮しているということですが実際にアレルギー対策はどのように工夫がされているのでしょうか・・・。
今回は「GO!(ゴー)のベニソン」の原材料と成分を辛口評価したいと思います。
ペットキュリアン社が販売している「GO!(ゴー)」とは?
商品名 | GO!(ゴー) ベニソン(鹿肉) |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 6,588円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | 全犬種用/全年齢対応 |
内容量 | 2.72kg |
生産国 | カナダ |
備考 | 特になし |
主な特徴は以下の「5つ」です。
- 穀類不使用
- アレルギーに配慮
- 健康的な皮膚被毛の維持と免疫力の維持
- 安心の原材料を使用
グルテンやポテトを初めとした犬にとって消化が難しい穀類は一切不使用のグレインフリーとなっています。
アレルギーの原因となりやすい穀類の不使用や、アレルギー発症の確率が牛や豚肉に比べて低いベニソン(鹿肉)のみを使用することによってアレルギーへの配慮をしています。
健康的な皮膚と被毛を維持するためにオメガオイルを配合。免疫力を維持するために抗酸化成分を配合しています。
素材の質にこだわって肉の副産物、成長ホルモン使用の肉、化学防腐剤のこれら3つを使用していません。
アレルギーに対して配慮しつつ、ワンちゃんの健康にも配慮されているようですが、使われている原材料の品質は良いのでしょうか?次に原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
アレルギーに対してどれだけ配慮がされているのか「原材料と成分」を確認してみましょう。原材料で危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料から!
ベニソン(生・骨抜き・赤鹿)、ベニソンミール、タピオカ(キャッサバデンプン)、エンドウ豆、エンドウ豆粉、レンズ豆、ヒヨコ豆、キャノラ油(ミックストコフェロールで酸化防止)、チコリ根(乾燥)、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化コリン、ビタミン類(ビタミンAサプリメント、ビタミンD3サプリメント、ビタミンEサプリメント、イノシトール、ナイアシン、Lアスコルビル2ポリフォスフェイト(ビタミンC源)、dパントテン酸カルシウム、硝酸チアミン、βカロテン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、葉酸、ビオチン、ビタミンB12サプリメント)、ミネラル類(タンパク質キレート亜鉛、タンパク質キレート鉄、タンパク質キレート銅、酸化亜鉛、タンパク質キレートマンガン、硫酸銅、硫酸鉄、ヨウ素酸カルシウム、酸化マンガン、セレン酵母)、DLメチオニン、Lリジン、ローズマリー(乾燥)
次に保証成分をチェック!
粗タンパク質 22%以上、粗脂肪 12%以上、粗繊維 4.5%以下、水分 10%以下、カルシウム 1.1%以上、リン 0.8%以上、オメガ6脂肪酸 2.5%以上、オメガ3脂肪酸 0.5%以上、402.2kcal/100g
「品質を見極める6つの条件」で徹底検証!
品質を見極める6つの条件を満たしているのかどうか徹底検証していきます。
【条件①】100%無添加なのか?
使用されている添加物にかなり危険と言えるものは使われていませんでした。むしろ酸化防止剤は天然由来を使用し安全で、ビタミン類が豊富に含まれているので健康に良いと言えます。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
使用している肉類は「ベニソン(生・骨抜き・赤鹿)」と「ベニソンミール」でした。「ベニソンミール」は本来、くず肉や骨などの副産物を混ぜた物のことですが公式に副産物は使用していないと記載されていたので安全性はあります。
結果、使用している動物名と部位がしっかりと記載され、副産物は不使用ということなので品質はかなり良いと言えます。
【条件③】「穀物類」への対応は?
特徴でも紹介しましたが穀類を一切使用していないグレインフリーとなっています。使用されていないので穀類による消化不良やアレルギーの心配は無いので安心できます。
ただ穀類は少量であれば腹持ちを良くする効果もあるのですが、穀類が一切入ってない為、普段穀類を含んでいるドッグフードを与えていた場合、もしかしたら直ぐに空腹になる可能性があります。
出来れば穀類が不使用の場合は「サツマイモ」などのイモ類や野菜などの腹持ちが良く、安全な原料を代わりに使用しておいて欲しかったところです。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
油は「キャノラ油」が使用されていました。「キャノラ油」はコレステロールの低下やリラックス効果など様々な健康への効果が期待が出来ます。結果良質な油を使用していると言えます。
【条件⑤】人間が食べる高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
公式サイトを確認してみたところ、ヒューマングレードの原材料を使用しているという記載はありませんでした。ただ公式サイトは海外なので、もしかしたら間違えている可能性もあるのでご了承ください。
一応最高品質の食材を使用しているという記載はありますが、信用性は欠けます。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
こちらも同様に公式サイトを確認してみたところ、「EU・FDA、及びCFIA認定工場で製造されている」という記載がありましたので工場での品質管理や衛生管理が出来ていると言えます。
また「独立監査」でチェックしていることについても記載がありましたので製造前の品質チェックも出来ています。
【結論】GO!(ゴー)を辛口評価してみた結果・・・
それではドッグフード「GO!(ゴー)」の総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★★・・ 3ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★★・・(3ツ星)』製品だということがわかりました。原材料をまとめてみると、アレルギーへの配慮は徹底的にされていましたが残念ながら不安要素が2つありました。
不安要素として挙げるのは「えんどう豆」と「カロリーの高さ」です。「えんどう豆」は植物性たんぱく質が豊富に含まれており、食べ過ぎると消化不良になる可能性があります。
「カロリーの高さ」は平均的なドッグフードよりも高くなっているので、分量を量らずに適当に与えすぎるとすぐに肥満になる可能性もあります。
もちろん、これらはあくまで可能性の話で、「えんどう豆」もどこまで含まれているのか分かりませんし、「カロリーの高さ」も与える量を間違えず、運動が出来ていれば問題は無いと思います。
ただ可能性は無いという訳ではないので上記2つを不安要素として挙げました。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか・・・
実際にドッグフード「GO!(ゴー)」を購入してみてアレルギーは改善されたのか?食いつきは良いのか?見てみましょう。
粒は大き目ですが平らなのでカリカリとおいしそうに食べています。
うんPも柔らかくもなく硬くもなくいい感じです。こちらとフィッシュも併せて食べさせたいと思います。大量パックなので、小分けする必要があるのが面倒です。<口コミ&評判 ユーザー1>
以前はナウフレッシュを食べていたこともあり、go!も安心できるフードだと思います。大粒なので砕いて与えていますが、サクサクで硬くないので砕きやすくて助かります。
<口コミ&評判 ユーザー2>
食い付きは最初は??と不思議そうな感じでした。身体には合っている様で便もするんと程よい固さのものがスムーズに出ます。ただちょっとカロリーが高いので、フードのレギュラー入りは見送りです。
<口コミ&評判 ユーザー3>
最初は警戒しながら食べたので好みじゃないのかぁ~と思いましたが翌日からは普通に食べたので大丈夫みたいです。食感はサクサクした感じみたいですね。一粒が大きめなのでオヤツ的にあげるのも良さそうです。
<口コミ&評判 ユーザー4>
何でも食べる我が家のワンコはガツガツ食べていたので食いつきは参考になりませんが、ウ○チの状態も問題なかったです。サクサク軽いですが、触ると手が油でギトギトになります。このまま続けるか考え中ですが、候補です。
<口コミ&評判 ユーザー5>
口コミでは主に「穀物アレルギー」に悩んでいる飼い主さんが購入していましたが、特に改善が出来たという声はありませんでした。
どちらかというと便の健康状態についての記載がたくさん見受けられました。便が安定しているという声が多かったので、不安要素の一つである「えんどう豆」の心配はなさそうです。
しかし、「カロリーの高さ」については、毎日与えるには高すぎて運動後のご褒美として与えている、といった対応をされていました。
粒のサイズは中型犬でちょうど良いようなので、小型犬を飼っている方は喉を詰めない程度の大きさに砕いてあげてください。
まとめ
以上、「GO!」の原材料や成分から「5ツ星製品」かどうか辛口で評価してみました。その結果、残念ながら『★★★・・(3ツ星)』だとわかりました。
まとめると「えんどう豆による消化不良の心配はないが、カロリーの高さに不安が残るドッグフード」だと判断しました。
穀物アレルギーに悩んでいる犬や、運動量が豊富な犬ならカロリーの問題もないので、一度試す価値はあると思います。
逆に肥満気味の犬や、運動量が少ない犬だと太る可能性があるので、それなら他のグレインフリー(穀物不使用)のドッグフードをおすすめします。