こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
世界的に有名な賞「ペットフード・オブ・ザ・イヤー」を初めとした様々な賞を受賞したドッグフード「オリジン」。
「生物学的に適正なドッグフード」をコンセプトにして生産されていますが、どこが適正なのでしょうか?今回は6種類ある中の一つ「オリジン(アダルト)」の原材料と成分を辛口評価したいと思います。
チャンピオンペットフーズ社が販売している「オリジン」とは?
商品名 | オリジン(アダルト) |
---|---|
種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税込) | 6,156円(単品購入時/公式参考価格) |
対応犬種/年齢 | 全犬種用/成犬用 |
内容量 | 2.27kg |
生産国 | カナダ |
備考 | 特になし |
主な特徴は以下の「4つ」です。
- 摂取していた自然な食事
- バランス取れたビタミン・ミネラル
- 天然のアミノ酸
- 本能的に求めている植物を配合
犬とオオカミの見た目は違いますがDNAは同じものだと考え作っています。ここから分かることは犬は肉食で豊富に含まれたお肉の食事が最も適しているということです。
健康を維持していくうえで大切なビタミンと、筋肉や神経など身体を維持するのに大切なミネラルの2つをバランスの取れた配合しています。
細胞を作り出したり、修復など身体の中を活性化させるアミノ酸は100%天然のみを使用しています。ワンちゃんが本能的に求めている植物を配合することによって、効率よく栄養を吸収することが出来ます。
「生物学的に適正」というだけあって特徴では栄養や原料までこだわっているようですが、実際の中身の構成はどうなっているのでしょうか?次に原材料と成分を確認してみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
生物学的に適正という「原材料と成分」を確認してみましょう。原材料と成分で、危険な原材料は赤色で表示しています。
まずは原材料から!
新鮮骨抜き鶏肉(22%)、乾燥鶏肉(15%)、新鮮鶏レバー(4%)、新鮮丸ごとニシン(4%)、新鮮骨抜き七面鳥肉(4%)、乾燥七面鳥肉(4%)、新鮮七面鳥レバー(3%)、新鮮全卵(3%)、新鮮骨抜きウォールアイ(3%)、新鮮丸ごとサーモン(3%)、新鮮鶏ハツ(3%)、鶏軟骨(3%)、乾燥ニシン(3%)、乾燥サーモン(3%)、鶏レバー油(3%)、赤レンズ豆、グリンピース、緑レンズ豆、日干しアルファルファ、ヤムイモ、えんどう豆繊維、ヒヨコ豆、カボチャ、バターナッツスクワッシュ、ホウレン草、ニンジン、レッドデリシャスリンゴ、バートレット梨、クランベリー、ブルーベリー、昆布、甘草、アンジェリカルート、コロハ、マリゴールドフラワー、スイートフェンネル、ペパーミントリーフ、カモミール、タンポポ、サマーセイボリー、ローズマリー、腸球菌
次に保証成分をチェック!
たんぱく質38.0%以上,脂肪 18.0%以上,繊維 5.0%以下
水分 10.0% 以下,カルシウム 1.3% 以上,リン 1.0% 以上
オメガ6 3.0%以上,オメガ3 1.1%以上
グルコサミン 1400mg/kg以上,コンドロイチン 1200mg/kg以上3980kcal/kg、250mlカップ1杯につき478kcal
「品質を見極める6つの条件」で徹底検証!
先ほどの原材料は条件に合った「安全なドッグフード」なのか検証していきたいと思います。
【条件①】100%無添加なのか?
使用している添加物に危険なものはありませんでした。「酸化防止剤」に使用されているのはビタミンと植物エキスの天然由来の成分を混ぜたものなので安全だと言えます。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
肉類は「新鮮骨抜き鶏肉・乾燥鶏肉・新鮮鶏レバー」など細かく、たくさん使われていました。全て使用している肉類の部位と鮮度が記載されており、評価が出来ます。また使用している量のパーセント表示がされていることも評価ができます。
【条件③】「穀物類」への対応は?
生物学的に適正にしているということで穀物は一切使用していないグレインフリーとなっています。
なにが適正かというとワンちゃんは腸が短くなっています。肉類などは素早く消化が出来ますが穀類のような消化がゆっくりなものは胃で上手く消化出来ず、下痢や便秘の原因にもなります。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使用している油脂類は「鶏レバー油」でした。「鶏レバー油」は皮膚病や貧血予防など様々な病気の予防に期待が出来ます。
また使用されている量も多くないので胃腸の負担にはならないので安心です。良質な油を使用していると言えます。
【条件⑤】人間が食べる高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
日本のメーカーサイトでヒューマングレードかどうか確認してみたところ、連邦政府から認められた人間用の食材を使用しているという記載がありました。品質は安心しても良いでしょう。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
こちらも日本のメーカーサイトを確認してみたところ「GMP」と「HACCP」の基準を両方とも採用しているということが記載されていました。結果、製造前の品質チェックを行い、工場での管理なども出来ていると言えます。
【結論】「オリジン」を辛口評価してみた結果・・・
それでは「オリジン」の総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★★★・ 4ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★★★・(4ツ星)』だということがわかりました。6つの条件と合わせてみても危険なものは一切含まれておらず、品質と栄養面ともにかなり高いレベルでした。
しかし注意して欲しいところもありました。それは「カロリーの高さ」です。「オリジン」は他のドッグフードに比べてカロリーが高くなっているので与えすぎには注意してください。
基本的にカナダなど広い場所に住んでいるワンちゃんは運動するスペースがあり、たくさん動きまわっているのでカロリーが高くても構いません。
ただ日本は運動する場所が少なく、飼われている犬も室内犬がほとんどなので、運動不足が多くなっています。
普段ドッグランに行ってるか、散歩の量が多いワンちゃんであれば問題ありませんが、室内犬など運動不足であれば、すぐに太る可能性があるので与えすぎには注意が必要です。
口コミや評判からわかる実際の効果とは?悪評はあるの??
実際に「オリジン」を与えてみてどうだったのか、口コミを「5つ」まとめてみました。参考までにどうぞ。
においが意外に強くて、2粒を手に持って食べさせたら食べたけど、通常量を食器に入れて食べさせたら、においをかいでそっぽを向きました。
<口コミ&評判 ユーザー1>
食いつき良く、うんちも緩くならず、匂いもそこそこで気に入ってます。サイズ感と、ジップ付きなのも利便性が高いです。お値段は少し高めですが愛犬の健康を考えると安い方なのかなと考えてます。
<口コミ&評判 ユーザー2>
あらゆるフードを試したが、全く食べなくて本当に困り果てていた時、オリジンを紹介して貰い、与えた所、パクパクと美味しそうに食べだしました。もう、嬉しくて、オリジンに感謝です。
<口コミ&評判 ユーザー3>
食いつきもよく、毛並みも良くなった気がします。以前は眼の周りが赤っぽくなる+目やにが酷いときが有ったのですが、オリジンに変えてから症状が改善しています。ただし、粒が大きい為、超小型犬は食べ辛いかも知れません。
<口コミ&評判 ユーザー4>
あっという間に食べてしまいますし、ドックフードを変えて毛艶がとても良くなりました。
<口コミ&評判 ユーザー5>
生物学的に適正というだけあってか「食いつきが良かった」と満足している飼い主さんたくさん居ました。また健康面でも被毛や涙やけなどに良い効果が出ているようです。
難点な所として「粒が大きく食べづらい」という声がありました。超小型犬のチワワなどには粒が大きいようなので喉を詰めないようにする工夫の必要があります。
「体調を崩した」や「便が安定しない」などの意見は無かったので「ワンちゃんの身体に優しいドッグフード」だということが分かりました。
【まとめ】
以上、「オリジン」の原材料や成分からどのようなドッグフードだったか分かってもらえたと思います。また口コミでも与えてみて、どのような効果が期待できるのかも分かってもらえたと思います。
その結果、『★★★★・(4ツ星)』だとわかりました。
まとめると「品質や安全性はかなり高く、健康面にも良い効果が期待できるが、カロリーに少し不安が残るドッグフード」だとわかりました。
若干カロリーが高めに設定されているので、肥満気味や運動不足の犬に与える場合は、様子を見ながら与えてあげる必要があります。
毎日与えるよりかはローテーションの中の一つにするのをおすすめします。