こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
オーストラリア産の食材を使用し、「安全性・品質・美味しさ」にこだわったというドッグフード「ビィ・ナチュラル」。
ドッグフードにおいて大切なもの、全てを満たした完璧なドッグフードのようにも思えますが・・・実際の中身や実態はどうなのでしょうか…。
「ビィ・ナチュラルは実際どうなの?」という方の参考になれるように原材料や成分を徹底的に辛口評価したいと思います。また実際に与えてみた方の口コミも紹介したいと思います。
be-NatuRal「ビィ・ナチュラル」とは?
商品名 | ビィ・ナチュラル |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 1,710円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | 全犬種用/成犬用 |
内容量 | 1kg |
生産国 | オーストラリア |
備考 | 小粒タイプ・中粒タイプ・パウダータイプがあります |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- 安全性
- 栄養
- 美味しさ
世界でもトップクラスに入るほど安全で、ヒューマングレードのオーストラリアの農作物を原料にしています。また人工で作られた危険な添加物は使用せず、安全な天然由来のものを使用しています。
良質な原材料をたくさん使用しているので他のフードに比べて栄養が豊富に含まれています。また犬の成長段階に合わせてタンパク質や脂肪などの量を調節しています。
化学調味料など身体に悪影響なものは使用せず、素材の旨味を最大限に引き出し嗜好性を高めています。
特徴だけを見てみると安全面、栄養価、嗜好性の3つが完璧に思えますが、本当に危険な原材料は使われていないのでしょうか?次に原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
原材料と成分で、危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料から!
鶏肉、米、全粒小麦、牛脂、ショ糖、ミートエキス(グレービー)、乾燥酵母、オート麦、乾燥全乳、トウモロコシ、大豆、キャノーラ油、ブドウ糖、魚油、魚、酸化防止剤(ミックストコフェロール[天然ビタミンE源]・ローズマリー抽出液)、フラクトオリゴ糖、ユッカ抽出液、ビタミン類(C、E、B3、パントテン酸カルシウム、ビタミンAアセテイト、B1、B6、D、葉酸、K、B12、ビオチン)、ミネラル類(第二リン酸カルシウム、硫酸第一鉄、酸化亜鉛、硫酸銅、セレン、酸化マンガン、ヨウ化カリウム、炭酸コバルト)
次に保証成分をチェック!
粗蛋白質21.0%以上、粗脂肪9.0%以上、粗繊維5.0%以下、粗灰分4.0%以下、水分10.0%以下、カルシウム1.0%以上、リン0.7%以上、オメガ6脂肪酸0.9%以上、オメガ3脂肪酸0.4%以上
独自基準「良質なドッグフードの6つの条件」で検証!
分析した原材料と成分をもとに、良質なドッグフードとして6つの条件を満たしているか検証してみましょう。
【条件①】100%無添加なのか?
合成保存料や着色料、香料などの健康に害する危険性があるものは使用されていないので安心です。
使われている酸化防止剤は「ミックストコフェロール天然・ビタミンE源」と「ローズマリー抽出物」でした。どちらも天然由来の成分を使われているので安全だと言えます。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
主原料となるのは「鶏肉」と品質が良い肉類が来ているのは評価が出来ます。
「ミートエキス」は本来、危険な物ですがヒューマングレードの原材料を使用しているということで安全だと思います。
ただ他に「魚」と曖昧な表記がされており、品質は悪くはありませんが具体的な魚名は不明です。(公式によると季節によって魚の種類が変わるようです)
【条件③】「穀物類」への対応は?
使われている穀類は「米・全粒小麦・オート麦・トウモロコシ・大豆」とたくさんの種類の穀類が使われていました。
穀類は基本犬にとってそこまで必要な栄養素はなく、逆に種類によってはアレルギーや消化不良になる可能性があります。
主原料になるまで含まれていませんが、たくさんの種類が使われているのでアレルギーや消化不良の危険度は高まります。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使われている油は「牛脂、キャノーラ油、魚油」でした。牛脂やキャノーラ油は摂った動物、そして植物の名前がはっきりとしているので安全だと言えます。
「魚油」に関しても危険性はありませんが、どのような魚から摂れたものか、もう少し詳しく表記しておいてほしいところです。
【条件⑤】人間が食べられるほど高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
特徴でも少し書きましたが、ドッグフード「ビィ・ナチュラル」は全てヒューマングレードの原材料を使用しています。なので原材料の品質に関しては信頼が出来るので評価が出来ます。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
「ビィ・ナチュラル」の公式サイトを確認してみたところ、生産されている工場に関することが記載されていませんでした。
ヒューマングレード・オーストラリア産ということで少しは安心できますが、工場の品質管理、衛生面が書かれていないのは不安が残ります。記載がなかったので製造前の品質チェックは行っていないと判断します。
【結論】ビィ・ナチュラルを辛口評価してみた結果・・・
それではビィ・ナチュラルの総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★・・・ 2ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★・・・(2ツ星)』だということがわかりました。特徴では3拍子揃った「完璧なドッグフード」のようにも思えましたが、残念な結果となりました。
使用されている「油と糖」が今回1番気になりました。品質は悪くはありませんが含まれている量が多く、肥満や虫歯になる可能性が非常に高くなっています。
穀類に関しては品質がどれだけ良くても、犬にとってはアレルギー、消化不良を引き起こしやすいものなので意味がありません。
原材料をまとめてみると「完璧なドッグフード」とは呼べない結果となりました。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか・・・
実際に与えてみてどのようなドッグフードだったのか口コミや評判を見てみましょう。
説明が愛犬に良く口コミ評判も良かったので購入してみました。うちの子は評判程パクつく事はありませんでした。便は柔らかくなりました。他に変わる所があるかどうか観察中です。
<口コミ&評判 ユーザー1>
良く食べています。愛犬の食事を変更して 心配しましたが本当によく食べます。ただ 食べすぎで肥満が心配です。少し様子を見て量を考えます。
<口コミ&評判 ユーザー2>
トイプードル3匹共まだ数日ですがかなりの軟便になっています。そのうち普通に戻るのか…今まで色々なフードの切り替えをしてきましたが初めてです。良いフードみたいなので様子を見てみます。
<口コミ&評判 ユーザー3>
一年ほど食べていたアーテミスからの切り替えです。粒が小さいせいかアーテミスより食べてくれます。が、みるみる太ってきました。
<口コミ&評判 ユーザー4>
臭いもあまりなく、気に入っています。
<口コミ&評判 ユーザー5>
口コミをまとめてみると特徴のとおり食いつきが凄い良いようで飼い主さんから好評のようです。
ただ悲しいことに糖か油の影響からか「みるみる太っていった」「軟便になった」という犬もいるようなので与え方と量に気をつけなければいけません。
【まとめ】
以上、原材料や成分を検証し「良質なドッグフード」として6つの条件を満たすかどうか徹底検証してみました。また口コミや評判からもビィ・ナチュラルのことが分かって頂けたと思います。
その結果、残念ながら『★★・・・(2ツ星)』だとわかりました。
結果、まとめてみて「穀類や油による消化不良、糖による肥満など、少し不安要素が残るドッグフード」だと分かりました。
口コミでも実際に「太った」や穀類のせいか「軟便」になったなど身体に異常を来している子もいるようなので、一度検討してみてください。