こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
市販されているドッグフードの中でも人気が高く、アレルギーに配慮されているという「ナチュラルバランス」。
ペットの健康と安全を最優先しているということで、安全性に期待が出来そうですが、実際の中身や実態はどうなのでしょうか…。
広告に書いてある良い内容は一切無視して、原材料や成分を辛口評価したいと思います。「ナチュラルバランスが気になる!」という方の参考になればうれしいです。
また後半には口コミでの評判も見ていきたいと思います。
Natural Balance「ナチュラルバランス」とは?
商品名 | ナチュラルバランス |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 3,402円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | 全犬種用/成犬用 |
内容量 | 2.27kg |
生産国 | アメリカ |
備考 | 特になし |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- 優れた消化性
- 愛犬の健康をトータルサポート
- 食べやすい粒
果物や穀物の繊維質をバランスよく配合する事によって、愛犬の消化機能を健康に保ちます。免疫力や脳、筋肉、骨など身体全体の健康をサポートできるように作られています。
子犬や老犬でも噛み砕けるように食べやすい粒の形となっているので、丸呑みをして喉を詰める可能性が低くなります。
犬の身体全体を見事にサポートが出来るようになっているようで、ここまでは良質なドッグフードのように思えますが、実際に使用されている原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
原材料と成分で、危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料から!
鶏肉、玄米、オート麦、チキンミール、ポテト、ブリュワーズライス、鶏脂肪(天然混合トコフェロールで酸化防止)、乾燥ニンジン、ダックミール、サーモンミール、豆ファイバー、オートファイバー、自然風味、トマト、亜麻仁、ブリュワーズドライイースト、ニシン油、塩、塩化カリウム、DL-メチオニン、塩化コリン、第二リン酸カルシウム、亜鉛アミノ酸キレート、硫酸亜鉛、硫酸鉄、鉄アミノ酸キレート、硫酸銅、銅アミノ酸キレート、亜セレン酸ナトリウム、硫酸マンガン、マンガンアミノ酸キレート、ヨウ素酸カルシウム、Lアスコルビン2ポリフォスフェイト(ビタミンC)、L-トリプトファン、ビタミンE、ナイアシン、Dカルシウムパントテン酸塩、ビタミンA、リボフラビン、一硝酸チアミン、ビオチン、ビタミンB12、ピリドキシン塩酸塩、ビタミンD3、葉酸(ビタミンB)、天然混合トコフェロール、クエン酸、タウリン、乾燥クランベリー、乾燥ブルーベリー、乾燥ほうれん草、L-リジン、乾燥ケルプ、乾燥ユッカシジゲラエキス、ローズマリーエキス
次に保証成分をチェック!
粗蛋白質…23%以上、粗脂肪…13%以上、粗繊維質…3%以下、水分…10%以下、カルシウム…1.2%以上、リン…1%以上、タウリン…0.05%以上、アスコルビン酸(ビタミンC)…20mg/100g以上、EPA&DHA…0.25%以上、オメガ3…0.4%以上、オメガ6…2.5%以上
独自基準「良質なドッグフードの6つの条件」で検証!
当サイトでおすすめしている「安全で良質なドッグフードを見極める6つの条件」を満たしているか検証してみましょう。
【条件①】100%無添加なのか?
使われている酸化防止剤は「天然混合トコフェロール・ローズマリーエキス・クエン酸」でした。これら全て天然の素材を使用しているので犬に対して安全だと言えます。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
使われている肉類は「鶏肉・チキンミール・ダックミール・サーモンミール」でした。
主原料に「鶏肉」が使われているのは良いことですが、他の「○○ミール」というのは骨や内臓、鳥系の場合羽などが入っている可能性があります。
【条件③】「穀物類」への対応は?
使われている穀類は主原料とまで行かないものの「玄米・オート麦・ブリュワーズライス」とたくさんのものが使われていました。
アレルギーの危険性は低いのですが、これらは含まれている量が多く、犬にとって消化不良になりやすく避けたいものだと言えるので穀類への対応は出来ていません。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
主に使われている油は「鶏脂肪」でした。使われている動物がしっかりと書かれているので安全だと言えます。
これが「動物脂肪」や「フィッシュオイル」など曖昧な表記の場合は低品質な油が使われていることが多いので危険です。
【条件⑤】人間が食べる高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
海外の公式サイトなので見逃している可能性があるかもしれませんが、ヒューマングレードを使用しているという記載はありませんでした。
現段階ではヒューマングレードのものは使用していないと判断しますが、確認でき次第ここは追記したいと思います。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
公式サイトを確認をしてみたところ「FSIS(アメリカの食肉管理を行う機関)」が管理しているという記載がありましたので肉類は安心です。
またナチュラルバランスは自社で検査機関を設置しているようなので原材料全て品質チェック行っていると判断します。
【結論】ナチュラルバランスを辛口評価してみた結果・・・
それではナチュラルバランスの総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★・・・ 2ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★・・・(2ツ星)』だということがわかりました。添加物は天然由来のものを使い、品質の良い肉類が主原料だということは評価が出来ます。
何故この評価にしたかというと、アメリカのFSISが管理しているという事で安全だとは思いますが、「○○ミール」と低品質なドッグフードでよく見られるものが使用されていたりと原材料に不安要素が多くなっているので、この評価にしました。
品質管理に関してはFSISと自社で検査機関を設置しているということで安心ですが、原材料の品質はヒューマングレードのものを使用していないので信用はそこまで出来ません。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか・・・
実際に口コミや評判を見てみましょう。購入前の参考になりそうなものを集めてみました。
こちらに変えてうんちが柔らかくなってしまいました。ダメでした!トイプードルです。元に戻そうと思います。
<口コミ&評判 ユーザー1>
リピートです。うちの子はカリカリだけでは食べませんがこのフードはカリカリだけでも食べてくれます。小型犬なので小粒を購入してましたが早食い防止の為こちらの普通のサイズを購入してます。
<口コミ&評判 ユーザー2>
たまにうんちに血がまざってしまいました。
リピなしです。<口コミ&評判 ユーザー3>
リピートです。食い付きがいいです。またお願いします
<口コミ&評判 ユーザー4>
こちらのフードは続けて2回目の購入になります。前回は特に問題なかったので、再注文したのですが、今回の袋に変えてから血便が出てしまいました。
<口コミ&評判 ユーザー5>
市販されているということもあってかすごい口コミの数でした。またその殆どが高評価で口コミの評価を見ただけだと良質なドッグフードではないかと思うほどでした。
悪い意見はごく少数でしたが残念ながらその少ない中で「血便が出た」という声がちらほらあったことです。
血便なんてことは普段の生活では珍しいことなのに、それがあったのは少し不安が残りますね。
【まとめ】
以上、原材料や成分が「良質なドッグフード」として6つの条件を満たすかどうか徹底検証してみました。その結果、残念ながら『★★・・・(2ツ星)』だとわかりました。
まとめてみると「肉類が主原料なのは良いが、全体の品質に不安が残るドッグフード」だということが分かりました。
私としては原材料に対して価格が高く「血便」が出たという子もいるようなので試しに与えるには少しリスクがあると思いました。