こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
人間の食べ物には厳しい検査があって管理されていますが、ドッグフードも同じように検査されているのかどうか知っていますか？
そのことについて愛犬家のみなさんにお伝えしたいと思います。
日本のドッグフードは国が定めた「ペットフード安全法」によって管理がされています。
有害な物質などが混入したペットフードが流通する場合には、廃棄、回収などの措置をとることができるようになりました。
それまではまさに「無法地帯」で、ドッグフードには何を入れても全く問題なかったんです。あのコロコロした茶色の粒の中には、私たちには想像もできないほどの有害なものが含まれていました。
ちなみに「ペットフード安全法」ができたのは、２００９年からの話で、実はまだ制定されてまもない法律です。
なぜなら、ドッグフード業界で日本はまだまだ後発でアメリカやヨーロッパの後ろをマネしながら付いていっている状態だからです。
日本で唯一、法律として規制されている「ペットフード安全法」は、AAFCO（全米飼料検査官協会）やFEDIAF（ヨーロッパペットフード産業同盟）などの規準、規制を元に制定されたものなのです。
つまり、欧米と同様の表示規準をマネして作られています。もちろん、欧米の基準に合格したものが日本に輸入されます。
それと同じ基準を設けている日本が果たして、人件費、設備、資金を使って再度「欧米と同じ検査」をするのでしょうか。
欧米のドッグフードの規制は最悪！？
日本のペットフード安全法の規準、規制の元になっているアメリカのAAFCOは、ドッグフードのラベル表示に関して規制をするだけで、それを採用するかどうかは各州に任せられています。
つまり、「絶対」ではなく「自主規制に任せるよってこと」です。だからアメリカの２０州のうち何らかの検査をきちんと行っている州は、ひとつもありませんでした・・・
ワンちゃんが消化できない様々な病気を引き起こす「穀物」や「質」に関しても、検査はしていません。その理由は、「人手不足、資金がない、設備がない」ということです。
これが、日本よりも先を走っているアメリカのドッグフード業界の実態です。そして、日本の「ペットフード安全法」の規準や規制の元になったところなんです。
ペットフード安全法は意味のない「法律」かも！？
本当に有害なものが含まれていたときは、ドッグフードを規制することができます。
ただ、毎日海外から輸入、国内で製造されている大量のドッグフードの粒を検査するほどの人手や資金、そして設備が本当にあるのかはわかりません。
綺麗に梱包されたものを全て開封して、再度梱包しなおすことをしなくてはいけません。
機械のようなもので検査すると思いますが、有害な「毒」のようなものはわかるかもしれません。
ですが、ドッグフードの原材料となる「肉類」の中に「動物の死骸」が混ぜられていることが、本当にその検査でわかるのでしょうか・・・
ドッグフード選びは慎重に！
愛犬にとってドッグフードは毎日食べるもので、きちんと飼い主が選んであげないと徐々に体が弱っていって、最終的には・・・なんてことになりかねません。
ドッグフードにも「安全なもの」はあります。
それを与えてあげるだけで、愛犬の寿命にも関わってくることなので、ドッグフード選びは慎重におこなってあげてくださいね。
