こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
身体全体の健康を考えた、カナダ生まれのドッグフード「ホリスティックブレンド」。
獣医さんも認めた配合を行っているということで栄養価には特に期待できそうですが、実態はどうなのでしょうか・・・。
今回ホリスティックブレンド『チキン・ライス&ベジタブル』を参考に原材料や成分から辛口評価したいと思います。
Holistic Blend「ホリスティックブレンド」商品情報
商品名 | ホリスティックブレンド |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 2,160円(単品購入時/楽天参考価格) |
対応犬種/年齢 | 全犬種用/全年齢対応 |
内容量 | 1.13kg |
生産国 | カナダ |
備考 | 特になし |
主な特徴は以下の「4つ」です。
- 高い吸収率
- バランスの取れたオメガ3&6脂肪酸
- 天然保存料を使用
- 栄養価が高い
ストレスなく育てられた放し飼いの鶏をキレートミネラルや全粒や果実、抗酸化物質と合わせることによって栄養の吸収率を高めています。
オメガ3およびオメガ6脂肪酸の比率を2対5のバランスにすることによって皮膚と毛並みを健康に整えます。危険とされる人工保存料は使用せず、天然保存料にローズマリーを使用しています。
栄養価が高くなっているので1回の食事量を減らすことが出来ます。獣医さんが認めたというだけあって吸収率が高く栄養価があるドッグフードのようにも思えますが、実際に使用されている原材料や成分を確認してみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
実際に獣医さんが認めたという「原材料と成分」を確認してみましょう。危険な原材料は赤色に変えています
まずは原材料から!
チキンミール、全粒玄米、殻なし大麦、鶏肉、オートミール、鶏脂(保存料としてビタミンEの素となるトコフェロール類添加)、ジャガイモ、自然由来の鶏肉調味料、ヒマワリ油(保存料としてビタミンEの素となるトコフェロール類添加)、天然鮭ミール、乾燥全卵、フラックスミール、培養イースト、乾燥ケルプ、トマト、ニンジン、カボチャ、クランベリー、ホウレンソウ、ブロッコリー、青リンゴ、ブルーベリー、洋ナシ、バナナ、ローズマリーエキス、シナモン、ターメリック、唐辛子、カミツレ、タンポポ、パプリカ
ミネラル類:炭酸カルシウム、亜鉛タンパク化合物、硫酸第一鉄、鉄タンパク化合物、酸化亜鉛、銅タンパク化合物、酸化銅、マンガンタンパク化合物、酸化マンガン、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム、塩化コリン、L-リシン
ビタミン類:ビタミンAサプリメント、ビタミンD3サプリメント、ビタミンEサプリメント、ナイアシン、L-アスコルビル(ビタミンCの素)、イノシトール、D-パントテン酸カルシウム、硝酸チアミン、リボフラビン、ベータカロチン、塩酸ピリドキシン、葉酸、ビオチン、ビタミンB12サプリメント
次に保証成分をチェック!
粗タンパク質 25%以上,粗脂肪 15%以上,水分 10%以下,粗繊維 3%以下
粗灰分 8%以下,オメガ 6 脂肪酸 3.5%以上,オメガ 3 脂肪酸 0.45%以上
カロリー:375kcal / 100g
「品質を見極める6つの条件」で徹底検証!
分析した原材料と成分をもとに、本当に良質なドッグフードであるのか徹底的に分析していきたいと思います。
【条件①】100%無添加なのか?
使われている酸化防止剤「ビタミンEの素になるトコフェロール」は天然由来の成分なのでワンちゃんの身体に優しく安全だと言えます。
ちなみに「BHA・BHT・エトキシン」などの人工保存料は発がんする可能性がある危険なものなので注意してください。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
使用されている肉類と魚類は「チキンミール・鶏肉・天然鮭ミール」です。本来であれば「○○ミール」というのは副産物が使われ、涙ヤケの原因になったりする危険な物ですが公式サイトに副産物を使用していないと否定されていたので安心できます。
【条件③】「穀物類」への対応は?
使われている穀類は「全粒玄米・殻なし大麦・オートミール」でした。これらはアレルギーを引き起こしにくいものなので、アレルギーに関しては安心できます。しかし、ワンちゃんは穀類の消化を得意としていないために消化不良になる可能性があります。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使用されている油は「鶏脂」と「ひまわり油」でした。「鶏脂」は日常生活で消費するエネルギーを供給してくれるので、非常に良い油と言えます。
また「ひまわり油」と「鶏脂」は共通して皮膚と被毛に良い効果が期待できますので良質な油を使用していると言えます。
【条件⑤】人間が食べる高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
公式サイトにてヒューマングレードか調べてみたところ、人が食べても大丈夫な食品を使用しているとのことです。その結果、原材料の品質は良いと言えますので安心です。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
こちらも公式サイトで品質チェック、工場での管理が出来ているか調べてみたところ「FDA(アメリカ食品医薬品局)」のガイドラインを上回る基準で製造しているようです。
「FDA」はアメリカの政府が食品への添加物のや取締などを行っているので品質チェックは出来ています。ただ工場に関しての記載がないので残念ながらそこは評価できません。
【結論】「ホリスティックブレンド」を辛口評価してみた結果・・・
それでは「ホリスティックブレンド」の総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★★・・ 3ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★★・・(3ツ星)』だということがわかりました。獣医師が認めていることだけあって品質は良かったのですが、穀類に不安が残る結果となりました。
穀類というのは少量であれば食物繊維が消化吸収を助けてくれる効果があるので絶対に無いほうが良いというわけではありませんが、多くに含まれているということで危険とさせて頂きました。
「天然鮭ミール」が使われているという事で品質や健康に良い面はありますが、臭いが他のお肉に比べてキツイのでもしかしたらワンちゃんの食いつきに影響があるかもしれません。
口コミや評判からわかる効果を見てみよう!悪評はある?
実際に「ホリスティックブレンド」を購入し、与えてみた愛犬家の方の声を見てみましょう。
お試しにあげてみたところ非常に食いつきがよく、ウンチもとてもいいウンチになりました。気持ち目の周りも涙やけが落ち着いた気もします。
<口コミ&評判 ユーザー1>
愛犬が美味しそうにたべています。毛艶がよくなりました。
<口コミ&評判 ユーザー2>
個人的に、少し油臭さを感じます。あと個体差あるとは思いますが少しお腹が緩くなるみたいです…
<口コミ&評判 ユーザー3>
やはりゆるゆる(ソフトクリーム状)になってしまったので控える事にします。うちの子には合いませんでした。
<口コミ&評判 ユーザー4>
いつも、こちらのメーカーのラムアンドライスですが、たまには変更してみようとチキンをあたえたところ、お腹は緩いことが多かったです。ラムが身体にあっているのかな。
<口コミ&評判 ユーザー5>
実際に「涙やけ、便、毛艶」などの調子がよくなるなど、が飼い主さんも満足するほどの効果があらわれたようです。
しかし、残念ですが穀類が使われているからか、共通して「お腹が緩くなった」という声がたくさんありました。
まとめ
以上、「ホリスティックブレンド」の原材料や成分からどのような危険性があるのか、また口コミではどのような効果があったのか大体分かってもらえたと思います。
その結果、残念ながら私は『★★★・・(3ツ星)』だと判断しました。
まとめると「肉類が主原料、安全な添加物などは評価できるが、お腹が緩くなるのは見逃せないドッグフード」だと分かりました。
獣医さんが認めているとのことでしたが、口コミのようにお腹を崩す子もいるので獣医推奨だからといって安心できません。
しっかりと原材料と口コミを確認して愛犬にあったドッグフードを選んであげましょう。