こんにちは。ドッグフード研究家の「saki」です。
生食に限りなく近く、仕上げた新鮮な国産ドッグフード「プリモ」
本来生肉を食べてきたワンちゃんのために生食に限りなく近くしていると思われますが栄養面はどうなっているのでしょうか？
今回も原材料や成分から辛口評価したいと思います。また実際に買ってみた方の口コミもまとめて分析していこうと思います。
PRIMO「プリモ」とは？
| 商品名 | プリモ（ベーシック） |
|---|---|
| 種類 | 総合栄養食/ドライフード |
| 参考価格（税抜） | 1,556円（単品購入時/公式参考価格） |
| 対応犬種/年齢 | 全犬種用/全年齢対応 |
| 内容量 | 1kg |
| 生産国 | 日本 |
| 備考 | 冷暗所で未開封６ヶ月、開封後１ヶ月 |
主な特徴は以下の「４つ」です。
- 粒の形がバラバラ
- 色に差がある
- 匂いが変わってくる
- 賞味期限が短い
少量で高い粘りを出して形を整える添加物を使用していないので粒の形がバラバラになっています。犬に悪影響がある可能性のある着色料を使用していないので色に差があります。
出来る限り生食に近づけるために生ものを使用しているので、温度や湿度などの環境によって変わることがあります。防腐剤・抗酸化剤のような保存料は一切使用していないので賞味期限が短くなっています。
上記のように添加物を一切使用せず、健康を第一に考え作られたということですが、実際に原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析！
とにかく健康を第一に考えられた「原材料と成分」を確認してみましょう。原材料に危険なものが使用されていた場合赤色の文字で表記しています。
まずは原材料から！
牛肉、鶏肉、馬肉、魚肉、穴子、大麦全粒粉、玄米粉、サツマイモ、ジャガイモ、ホエイタンパク、魚粉、 コプラフレーク、煎りゴマ、ひまわり油、グレインソルガム、 ビール酵母、コーングルテン、乾燥おから、 海藻粉末、Ｌ-リジン、脱脂粉乳、イソマルトオリゴ糖、カルシウム粉末、 ＤＬ-メチオニン、乳酸菌群
次に保証成分をチェック！
粗蛋白質28％以上、粗脂肪10％以上、粗繊維4％以下、水分10％以下 400kcal/100g
「良質なドッグフードの６つの条件」を満たせているか検証！
原材料をもとに推奨している「良質なドッグフード」として６つの条件を満たしているか検証してみましょう。
【条件①】100%無添加なのか？
添加物が一切使われていないので無添加ドッグフードとなります。ただ保存料も使用されていないということになるので、他に使用されているドッグフードに比べて酸化しやすくなっています。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は？
使われている肉類「牛肉・鶏肉・馬肉・魚肉・穴子」の５種類でした。これらの使われている量は５０％以上と豊富に使用されています。
使われている肉類と魚類の品質は良く、栄養にも期待が出来ます。ただ悪いところを挙げるとしたら、単一のたんぱく源ではないのでアレルギーの特定が難しくなります。
【条件③】「穀物類」への対応は？
使われている穀類は「大麦全粒粉・玄米粉・グレインソルガム・コーングルテン」の４種類でした。この中で「コーングルテン」は特にアレルギーになりやすいので使われているのが残念です。
「コーングルテン」以外はアレルギーになりにくいものですが、お腹が弱い子だと消化不良になる可能性があるので注意が必要です。
【条件④】良質な油（脂肪分）を使用しているか？
使われている油は「コプラフレーク」と「ひまわり油」でした。「コプラフレーク」にはビタミン類が豊富に含まれています。「ひまわり油」にはリノール酸が含まれているのでワンちゃんの皮膚・被毛に良い効果が期待できます。
【条件⑤】人間が食べる高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか？
公式サイトでヒューマングレードの原材料を使用しているか探してみたところ「品質のこだわり」というページがありましたが、ヒューマングレードについての記載がありませんでした。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか？
こちらも公式サイトを探してみたところ、注文を受けてから作り始めるようで新鮮さと品質管理は出来ていると思います。しかし製造前に原材料の品質チェックをしていることについての記載はなかったので品質チェックは行っていないと判断します。
【結論】プリモを辛口評価してみた結果・・・
それでは「プリモ」の総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★★・・ ３ツ星
（５段階評価中）
総合評価してみた結果『★★★・・（３ツ星）』だということがわかりました。原材料をまとめてみると特徴のとおり添加物に危険はなく、肉類が豊富に使用されているので、そこは評価が出来ます。
しかし、残念ながら穀類が４種類も使われているので消化不良になる可能性があります。また４種類の内の１つで１番含まれている量が少ない「コーングルテン」はアレルギーになりやすいので注意してください。
一応原材料ではないのですが、特徴の「粒の形が不揃い」ということなので、口の小さいワンちゃんや顎の力が弱いワンちゃんは食べづらいかもしれません。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう！悪評はあるのか？
実際に「プリモ」を買ってみた方の口コミをまとめてみました。参考までにどうぞ。
元々、涙が多くいつも、目元が臭かったのですが、その臭さがなくなりました。こちらのフードの匂いのお陰だと思います。涙の量はかわりませんが、匂いが無くなっただけでも満足です。それと、ウンチも臭いもあまり臭くありません。
＜口コミ＆評判 ユーザー１＞
前回は他メーカーのフードと混ぜていたのですが、そちらがなくなったのでプリモ単品をあげると、クンクンにおいを嗅いだだけで食べてくれなくなりました。若干固めで食べにくそうに見えたので、試しにふやかしても駄目でした。まだ大量に残っているので、何とか食べてくれないかな（泣）
＜口コミ＆評判 ユーザー２＞
普段のフードに少量混ぜて食べさせてみたら、食いつきはなかなかよかったのですが下痢してしまい、びっくりしてやめてしまいました。
＜口コミ＆評判 ユーザー３＞
いつものフードにトッピング程度あげた位で下痢をしてしまいました。商品説明にもありましたので、我が家の犬には合わないのかなあ～と･･･
＜口コミ＆評判 ユーザー４＞
今まで食べ残しが多かったのですが、このフードはよく食べ 調子の良いウンチが出ました。
＜口コミ＆評判 ユーザー５＞
生食に限りなく近いというだけあってワンちゃんの食いつきはかなり良いようで高評価が大変多かったです。
効果としてはウンチの調子が良くなったという声もありましたが、反対に下痢になってしまった子も居るので、お腹が弱い子は注意したほうが良いかもしれません。
また特徴の粒の形にバラつきがあるということで、生後半年の小さいワンちゃんには少々食べ辛いようです。
まとめ
以上、「プリモ」の原材料や成分を検証し、「良質なドッグフード」かどうか検証してみました。その結果、残念ながら『★★★・・（３ツ星）』だとわかりました。
まとめてみて「無添加で肉類が豊富に使用されているのは評価できるが、消化不良の心配があるドッグフード」だと分かりました。
口コミでは「便の調子が安定した」「逆に崩した」という子もいました。このように良い所と悪い所がはっきりと出ているので、不安定な部分に少し不安を感じました。
