こんにちは。無添加ドッグフード研究家の「saki」です。
自然素材にこだわったドッグフードを販売しているニュートロの「ナチュラルチョイス」。
犬の特徴とライフスタイルに合わせた栄養バランスだというドッグフード「ナチュラルチョイス」の実態はどうなのでしょうか…。
- プレミアムチキン
- プロテイン
- スペシャルケア
今回はこの中で「プレミアムチキン」の原材料と成分を辛口評価していきたいと思います。また後半には実際の口コミや評判も紹介するので是非読んでくださいね。
ニュートロが販売している「ナチュラルチョイス」とは?
商品名 | ナチュラルチョイス(チキン&玄米) |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 3459円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | 小型犬用/成犬用 |
内容量 | 3kg |
生産国 | アメリカ |
備考 | 生後5ヶ月以上 |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- 皮膚、被毛の健康維持
- 高品質な原材料を使用
- 優れた消化吸収
肌の保湿や皮膚のバリア機能が上がるリノール酸と体内で作り出すことが出来ない亜鉛をバランスよく配合することによって皮膚、被毛の健康を維持できます。
高品質な原材料を使用し、動物性たんぱく質を主原料にすることによって高い嗜好性を実現しています。効果的に栄養素を吸収されるように厳選された原材料を使用しています。
小型犬に合わせて嗜好性を高め、身体の健康にも配慮しているようですが・・・。次に、実際に原材料と成分を詳しく見てみましょう。
ちなみに「リノール酸」とは?
リノール酸と言うのは「ひまわり油・コーン油・サラダ油」といった油に含まれているものです。またリノール酸というのは別名で「オメガ6脂肪酸」ともいわれており、体内では作られない「必須脂肪酸」です。
このリノール酸が少ないとワンちゃんは皮膚がカサついたり、フケが出てきたり、被毛から艶がなくなります。しかし、逆にたくさん摂り過ぎると、免疫力を過剰に働かせてしまい、アレルギーなどの反応を起こす恐れがあります。
リノール酸をバランスよく摂取するには?
リノール酸をバランスよく摂取するには「αーリノレン酸」というものが必要です。こちらは「リノール酸がマイナスの働きをする」としたら、「プラスの働きをするもの」です。
αーリノレン酸も皮膚や被毛に艶をもたらし、アトピーの緩和をしてくれます。ただ、リノール酸と同様αーリノレン酸をたくさん摂ってしまうと、血が止まりづらくなる効果があります。つまり、怪我をしたら血が止まりにくくなって危険です。
つまり、この2つ(リノール酸とαーリノレン酸)をバランスよく摂ることが大事です。
原材料と成分を徹底分析!
特徴だけだと安全そうですが実際に使用している原材料と成分を確認しましょう。危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料から!
チキン生肉、乾燥チキン、粗挽き米、エンドウマメ、玄米、オートミール、米糠、鶏脂、エンドウタンパク、ビートパルプ、タンパク加水分解物、ひまわり油、大豆油、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(カリウム、クロライド、セレン、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、亜鉛、鉄、銅)、アミノ酸類(メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、緑茶抽出物、スペアミント抽出物 ミックストコフェロールで保存
次に保証成分をチェック!
タンパク質24.0% 以上 脂質15.0% 以上 粗繊維5.0% 以下 灰分10.0% 以下 水分10.0% 以下 リノール酸3.5% 以上 亜鉛250mg/kg 以上 ナイアシン250mg/kg 以上 ビオチン2.5mg/kg 以上
代謝エネルギー365kcal/100g
「良質なドッグフードの6つの条件」を満たせているか検証!
原材料と成分が6つの条件を満たせているか徹底検証していきます。
【条件①】100%無添加なのか?
使われている添加物「酸化防止剤」は「ミックストコフェロール・ローズマリー抽出物・緑茶抽出物・スペアミント抽出物」が使われています。これら4種類全て天然由来の成分から出来ているので安全だと言えます。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
使われている肉類は「チキン生肉」と「乾燥チキン」でした。第一原料になるように使われていること、低品質な「○○ミール系」使われていないので、含まれている量・品質ともに問題はありません。
【条件③】「穀物類」への対応は?
使われている穀類は「粗挽き米・玄米・オートミール・米糠」でした。穀類というのはワンちゃんにとって相性が悪く、穀類を消化できる酵素を持っていません。
また小型犬用とのことですが、小型犬は身体が小さい分消化器官が短くなっているので種類を減らして欲しいところです。消化不良を起こす可能性があるので、穀類への対応は出来ていません。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使われている油脂類は「鶏脂・ひまわり油・大豆油」でした。使われている油は特徴の通り、ワンちゃんの体内では作られないリノール酸が豊富に含まれているので皮膚や毛並みに良い効果が期待できます。
また使用している動物と植物の名前が明記されているので安心です。
【条件⑤】人間が食べる高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
ドッグフード「ナチュラルチョイス」の公式サイトを確認してみたところ、ヒューマングレードのものを使用しているという記載がなく、代わりに「厳選した自然素材を使用しています」という記載がありますが、正直信用はそこまで出来ません。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
こちらも公式サイトを確認してみたところ「製品特長」というページに「製品は全て自社の工場で生産され、厳しい独自の検査基準を設け・・・厳格な検査を行っています」という記載がありました。製造前の品質チェックは行っていると判断します。
【結論】ナチュラルチョイスを辛口評価してみた結果・・・
それでは「ナチュラルチョイス」の総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★★・・ 3ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★★・・(3ツ星)』だということがわかりました。原材料をまとめてみると主原料が肉類ですが、消化性に不安が残る結果となりました。
小型犬は他のサイズに比べて特に消化不良を起こしやすいので、穀類の量など消化性に優れているか確認する必要があります。今回穀類の含まれている量は種類が多く量も多く含まれているので、消化不良を起こす可能性があります。
また「えんどう豆」や「ビートパルプ」もつかわれているので穀類と相まって消化不良になる危険性が高くなっています。なのでこの評価とさせていただきました。
えんどう豆による危険性
えんどう豆には植物性たんぱく質というものが多く含んでいます。植物性たんぱく質はワンちゃんにとって重要な栄養源の一つです。
しかし、肉食である犬にとって植物性たんぱく質は消化吸収がしにくく、許容範囲を超えると消化不良を起こしてしまいます。
ドッグフードは加工されているので安心できますが、生だと喉を詰まらせたり、消化不良を起こす可能性があるので気をつけましょう。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか?
実際にナチュラルチョイス」は安心して与えられるものか口コミと評判を見てみましょう。
犬の体に良いと記載されていましたがチキン&玄米の為あまり食べなく困っています
<口コミ&評判 ユーザー1>
基本的にドライフードには食いつきが悪いので何とも言いがたいが、ウンチとおしっこの匂いが軽減された気がします…が、涙が増えて涙やけになりました。元のフードに戻したら涙も減ったので今後は買わないと思います。
<口コミ&評判 ユーザー2>
ミニチュアダックスに与えていますが、食欲は良く、糞のにおいも軽減されたような気がします。
<口コミ&評判 ユーザー3>
食いつきがとても良いのですが、ドックフード自体も、うんちもそれほど臭くないので、助かっています。
<口コミ&評判 ユーザー4>
サイエンスダイエットからこちらに変えてから、毛並もよく体臭もへりました。サイエンスのときは、毛が脂っぽかったのですが、今はサラサラしています。
粒も小粒で食べやすそうです。<口コミ&評判 ユーザー5>
色々な口コミがありましたが、ほとんどの飼い主さんが口を揃えていたのが「糞の臭いが軽減されている」ということでした。
ただ残念ながら、涙やけを起こしている犬もいるようです。しっかりと原材料を確認して、愛犬の身体に合ったものを選んであげましょう。
まとめ
以上、「ナチュラルチョイス」の原材料や成分、口コミからの評判をまとめてみてどのようなドッグフードだったか分かってもらえたと思います。
その結果、残念ながら『★★★・・(3ツ星)』だとわかりました。
まとめると「肉類などの品質がよくなく、消化しづらい原材料が使用されているフード」だとわかりました。
口コミでは「涙ヤケが酷くなった」という声があったので、涙ヤケに悩んでいる犬はこのフードでの改善は望めないでしょう。