こんにちは。無添加ドッグフード研究家の「saki」です。
がん予防のために開発されたというアメリカ生まれのドッグフード「ケイナインキャビア」。
身体の内側から治療をするというコンセプトのドッグフードのようですが、実際の中身や実態はどうなのでしょうか…。
今回は「ウィルダネス」を参考に原材料や成分を辛口評価したいと思います。また後半には口コミや評判も紹介したいと思います。
CanineCaviar「ケイナインキャビア」の商品情報
商品名 | ウィルダネス・グレインフリー・ALS・ディナー |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 4103円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応犬種/年齢 | 全犬種用/全年齢用 |
内容量 | 2kg |
生産国 | アメリカ |
備考 | 特になし |
主な特徴は以下の「5つ」です。
- 穀物不使用
- 遺伝子組み換えやビートパルプなど不使用
- 低GI
- 高い消化率
- ヒューマングレードでオーガニックの原材料を使用
アレルギーの原因として多い穀類は一切使用していません。遺伝子組み換えが行われた作物や成長ホルモンが投与された肉類、栄養価の無いビートパルプなどの危険なものは使用していません。
低GIとなっているので食後の血糖値の上昇が抑えられています。ベニソンや3種類の発行培養地を使用することによって高い消化率となっています。使用している原材料全てヒューマングレードとオーガニックとなっています。
高品質の原材料を使うことによって消化率が高くなっているということで一見良さそうに思えますが・・・。実際の原材料と成分を詳しく見てみましょう。
原材料と成分を徹底分析!
品質は高そうですが危険なものは使用されていないか「原材料と成分」を確認してみましょう。危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料から!
鹿肉ミール、乾燥エンドウ、ラム脂肪(酸化防止剤としてミックストコフェロールを使 用)、ココナッツ、天日干しアルファルファ、ココナッツオイル、天日干しケルプ、ラクドバチルス ・アシドフィルス発酵培地、塩化ナトリウム、レシチン、塩化コリン、フラクトオリゴ糖、蛋白質 化合カリウム、コロハ、ペパーミント、タウリン、蛋白質化合亜鉛、パパイヤ、ローズヒップ、 ユッカシディゲラエキス、アニスオイル、タイムオイル、蛋白質化合マンガン、ベータカロチン、 ビタミンD3、ビオチン、セレン、ビタミン類(B2、B1、B6、B12)、葉酸
次に保証成分をチェック!
タンパク…27.0%以上、粗脂肪…17.0以上%、粗繊維…5.9%以下、水分…8.0%以下、カルシウム…1.1%以上、リン…0.8%以上、オメガ6…2.0%以上、オメガ3…1.1%以上、タウリン…0.1%以上 カロリー:375.09kcal/100g
独自基準「良質なドッグフードの6つの条件」で検証!
分析した原材料と成分は「良質なドッグフードとして6つの条件」を満たせているか確認してみましょう。
【条件①】100%無添加なのか?
保存料として使われている「酸化防止剤」は「ミックストコフェロール」が使用されています。「ミックストコフェロール」は天然由来の成分なのでワンちゃんにとって安全だと言えます。
【条件②】主原料の「肉類」の品質は?
使われている肉類は「鹿肉ミール」でした。この「ミール」というのは鹿の被毛や角などの廃棄されるような副産物が含まれている可能性があります。
ヒューマングレードの原材料を使用しているので恐らく大丈夫だと思うのですが、本来危険な物で避けたい物だと言えますので、肉類の品質はあまり期待できません。
【条件③】「穀物類」への対応は?
特徴でも紹介したとおり穀類は一切使われていません。ワンちゃんにとって穀類は消化不良やアレルギーを引き起こしやすい物なので、穀類が使われていないというのは良いことです。
【条件④】良質な油(脂肪分)を使用しているか?
主に使われている油は「ラム脂肪」と「ココナッツオイル」でした。
使われている油の品質に問題はありませんが使われている油の量が多いように思えます。もし多ければワンちゃんの胃腸に負担が掛かる恐れがあるので注意が必要です。良質な油を使用しているとは言えます。
【条件⑤】人間が食べる高品質な原材料(ヒューマングレード)が使用されているか?
特徴でも紹介したとおりヒューマングレードの原材料を使用しているようです。
ただ公式サイトには「消化吸収の良いタンパク質や健康に良い素材(ヒューマングレード・USDA)を厳選して」と記載されており、これを見ると消化吸収に良いタンパク質(鹿肉)と一部ヒューマングレードの原材料を使用しているとも受け取れます。
もし、一部であれば鹿肉ミールの品質は最悪だと言えるので、ここはしっかりと明記しておいて欲しかったです。
【条件⑥】「製造前」の品質チェックを行っているか?
ドッグフード「ケイナインキャビア」の公式サイトを確認してみたところ、工場に関することが記載されていませんでした。工場での品質管理や衛生管理に不安が残り、製造前の品質チェックは行っていないと判断します。
【結論】ケイナインキャビアを辛口評価してみた結果・・・
それではケイナインキャビアの総合評価を発表しましょう。
その評価はずばり・・・
★★★・・ 3ツ星
(5段階評価中)
総合評価してみた結果『★★★・・(3ツ星)』だということがわかりました。ヒューマングレードの原材料が使用されているなど評価出来る点もありましたが、不安要素もありましたのでこの評価とさせていただきました。
不安要素として挙げられるのが肉類とえんどう豆、油の量です。肉類と油は上記で説明したので省きます。えんどう豆は、他の野菜と比べて植物性たんぱく質が豊富に含まれており、摂り過ぎると消化不良になる可能性があります。
気になったのが肥満やメタボに効果があるという特徴でしたが、カロリーが375と少し高めなカロリーなので肥満に効果があるように思えません。
口コミや評判からわかる実際の効果を見てみよう!悪評はあるのか・・・
「ケイナインキャビア」を買ってみた方の口コミを見てみましょう。購入前の参考にどうぞ。
こちらのフードに変えて半年程経ちますがいつも美味しそうに食べてくれます。皮膚の赤みも薄くなっているので続けて食べさせたいと思っています。
<口コミ&評判 ユーザー1>
アレルギーのプードルにいつもリピートです。このフードだと便が硬くなるのと量が増えるのが少々難点。
<口コミ&評判 ユーザー2>
トリマーさんにすすめられて、もう1年以上食べてます。ニシンもいいですが、やはりベニソンへの食いつきは半端なく良いです!少しお高めですが、病気予防だと思ってあげてます。
<口コミ&評判 ユーザー3>
いつも食べさせているフードです。皮膚の状態も安定していて、アレルギーでNG食材だらけのうちの犬たちの必需品です。
<口コミ&評判 ユーザー4>
コストは高いですが、愛犬の健康を考えてコチラを選びました。
<口コミ&評判 ユーザー5>
実際に与えてみた方の口コミは「食いつきが半端なく良い」や「皮膚の状態が安定してる」など多くが高評価でした。
アレルギーが改善されているようですが消化不良なのかうんちの量が増えているようです。また2kg約4,000円という高さが難点に感じているようですね。
【まとめ】
以上、原材料や成分、口コミ、評判からもケイナインキャビアがどのように評価されているか分かった頂けたはずです。その結果、残念ながら『★★★・・(3ツ星)』だとわかりました。
まとめてみて「穀類による心配がないのは安心ですが与えるには不安要素があるドッグフード」だということが分かりました。
不安要素のことを考えると価格が高いので、あまりおすすめできるドッグフードとは言えません。ただ、気になるなら一度試してみるのがいい思います。